第37回 ペットボトルがリユース出来ない理由
本来、農耕民族である日本人は冬の農閑期には土間で藁うち仕事をするなど、とにかく動物である人間は冬の間はあまり行動しない方が良いのじゃないかと思う、今日この頃です。
だったらロシア人やエスキモーはどうなんだってツッコミは置いておいて、さてリサイクルです。
ヨーロッパではペットボトルを粉砕して衣料品に変換する日本式リサイクルでは無く、もう一度、容器として利用するいわゆるリユースが主流のようです。
すなわちペットボトルを回収して薬品消毒を施して、飲料を詰めて商品として出荷する。
日本でも牛乳瓶やビール瓶、一升瓶やコーラ瓶など今まで当たり前のように行われて来た再利用がペットボトルに限って行われません。
何故でしょう?
これは日本人が本来持っている「穢れ(けがれ)」の精神が、根底に流れているからではないでしょうか?
例えばです。皆さまのご家庭におかれても食事の際の皿やコップやフォークやナイフなどはご家族で使い回しでしょうが、お箸やお茶碗、そしてお湯飲みなどはいかがでしょうか?
例えばです。お父さんを尊敬してやまない一人の中学生の少女がここにいます。
ある日の夕食の席でお母さんが間違えて、お父さんの箸を少女がいつも座る席に置きました。
大好きなお父さんの箸を目の前にして少女は言いました。「ヤダよー。お父さんの箸なんて汚い。私のお箸を持ってきてよー。」
僕は日本でペットボトルのリユースが出来ない最大の理由はこれに尽きると思うのです。
ペットボトルのお茶の中身の値段が50円としましょう。それ、すなわちペットボトルの値段がイコール100円です。
その100円のペットボトルを捨てたり無駄なリサイクルに回したりしてます。100円ショップにいきました。好みの柄のお茶碗が100円で売ってます。
それを買って一回使って捨てる人はいないでしょう。これは日本人独特の感性で、この矛盾を説明出来る知識も情報も僕にはありません。
しかし、安易にヨーロッパを礼讃する事なく、日本としてのリサイクル社会のあり方を、江戸時代を元に世界に発信するべきではないでしょうか。
今回はあまりの歯痛の故に投げ付けエントリーになりました。ごめんなさい。
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投稿者: Nao
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