第33回 生きた川
集金人さんが来るまでの間、携帯電話の光を頼りにロウソクを探し出しガスレンジの火で灯しました。
たまにはロウソクの灯も、柔らかくて優しくて温かくて、オツなものです。よろしければ是非とも、冬の間にお試し下さい。
さて環境です。前回までは環境問題の矛盾点を考えてきましたが、今回からは「では私達は地球環境のために積極的に何が出来るのか」を、考えて行きたいと思います。
そこでまず最初に、生物にとってもっとも重要な「水」に焦点を当ててみたいと思います。
かつて文明と呼ばれる人類の全ての行動は、川の近くで営まれて来ました。
そして人類が忌むべき戦争も、元々は水利権の争いによって引き起こされました。
つまり、「水」とは兵士の命に変えてでも守るべき、市民にとって無くてはならない存在でした。
もちろん現代でも「水」は何をおいても、一番大事にせねばならない物質です。
ところが近年、その命の源である水を自ら汚す悪魔の物質が近代社会を席巻しました。
その悪魔の物質の正体とは?
そう、日本全国、すべてのスーパー、百貨店、コンビニに至るまでに生活に浸透してしまっている「合成洗剤」なる物質です。
テレビの冠スポンサーになっている、あんなメーカーやこんなメーカーが製造販売している石鹸、シャンプー、ボディソープ、台所洗剤、トイレ洗剤、浴室洗剤、洗顔フォームetc、エトセトラ。
これら、当たり前のように世の中に入り込んでいる商品すべては、自然分解されず下水処理場で汚泥として処分されています。
処分と言っても自然に帰らない物質ですから恐らくは埋め立て、あるいは海中投棄されているか、そこは僕自身取材不足で知りません。ごめんなさい。
しかしながら合成洗剤がすべての河川を汚し、地下水脈に大腸菌を発生させ、豊富なプランクトンを始め様々な水中生物達を「死」に追いやったのは事実です。
僕は銭湯や温泉に行くたびに思うのですが、塩素まみれの湯船に合成洗剤だらけのカランから流される毒物は、そりゃ「めだか」を全滅に追いやるわな、と常々考えております。
地球環境を汚さないでほしい。美味しい水を取り戻したい。銀鱗きらめく川を都会にも帰って欲しい。アトピーなどのアレルギーをこの世から消滅させたい。
そうお考えの方々は、どうか合成洗剤を拒否して下さい。そして是非とも自然に適応した純正石鹸をご使用下さい。
地球環境に私達が今すぐに出来る行動。それはテレビで宣伝されている合成洗剤を買わない事です。
そして少しずつでも美しい川を、そして海を取り戻しましょう。
ブログランキングに参加しております。「肌荒れやあかぎれの原因であり、河川の汚濁の原因でもある合成洗剤はゴメンだ!」と感じられた方はクリックのほどをよろしくお願いいたします。
投稿者: Nao
[編集長-ひとこと]
洗剤・石鹸のなかでも、とかく騙されてしまうものに「植物原料」「植物素材」という言葉があります。
「ヤシの実からできた..」なんていうものが、代表的です。
人々のエコとか自然にやさしいとかに期待する心を、踏みにじるものです。
実は、それらは「植物油などを原料にして合成した洗剤」などであることが多いのです。 騙されてはいけません!
買う前に原材料を確かめてください。
原材料表示に「脂肪酸ナトリウム」又は、「脂肪酸カリウム」とあるものだけが本当の石鹸です。
最近は「複合せっけん」という石鹸に合成洗剤をブレンドしたものが、数多くありますので、買うときには注意してください。
[人気blogランキング] ←クリック投票に協力して下さいませっ!
- 関連記事
-
-
第35回 繁栄する社会の末端の人々 2008/02/21
-
第34回 車椅子は右? 左? どっち通行? 2008/02/07
-
第33回 生きた川 2008/01/31
-
第32回 穀物燃料 2008/01/24
-
第31回 コンクリート・ジャングル 2008/01/17
-


