その93 病理
とは言え、いくら体調管理をしているといえども、相手は空気中をフワフワとさまよい体内に入って来るウイルスである。
感染した以上は仕方がない。いかに短期間で治すかを今回の論点にしたい。
まず、インフルエンザにしろ風邪にしろ、ウイルスは冷たい空気中では動きは活発化するが非常に熱に弱いという特性を持っている(余談ではあるが、極端に寒い地域では風邪引きさんがいない。ウイルスは南極では寒すぎて存在出来ない)。
つまり、インフルエンザに感染して熱が出るという事は、身体が反応してウイルスと闘っていると言う事である。
と、同時に身体が熱を帯びてしんどい時は、ウイルスも同様に熱に攻撃されてしんどいと言う事である。
つまりは、この世に風邪やインフルエンザの特効薬が存在しない以上は、*「栄養をたくさん摂取して寝る!」
*参考ブログ →『◆風邪にはキンカン!/役に立つ? 暮らし.生活.健康面白雑学!』
これ以外に風邪を治す手段が無いのが,現実である。翻って現代社会ではどうだろうか?
風邪をひいた旨を上司に報告すると、判でついたように「病院に行って注射を打って来い」と言われる。
不思議でならないのが、ウイルスに感染した身体が必死で熱を出し自然に治癒しようとしているのに、何故に解熱剤を摂取させてインフルエンザウイルスを元気満々にさせるのか?
おまけに家で寝てれば感染しないですむのに、わざわざアセトアミノフェンで神経を麻痺させた身体を、電車に乗らせてウロウロさせてウイルスを撒き散らせるのか?
これが私の社会に出てからの長年に及ぶ疑問である。
医療費削減とか老人医療費云々を議論する前に「風邪をひいたら会社を休んで寝る」。こんな自然の摂理にしたがった社会に戻さない限りは「美し國」を取り戻す事なぞ不可能であろう。
元々、相互扶助の心で助け合って来た国民性である。従業員の一人が風邪で倒れたら、上司はおろか全員で倒れた一人分をフォローし助け合
うのが、日本の人間社会である。
従業員の一人が風邪で倒れた程度で業務に支障をきたすような会社ならば、その会社は欠陥企業である。
経営のあり方を見直すか、いずれは破綻する恐れがあるので、廻りに迷惑をかける前に会社の看板をたたんだほうが良いだろう。
以下私信。
風邪は身体の病で、鬱は心の病です。Anthony’s CAFEの読者の皆様はそれぞれに優しい心をお持ちになられて、故に辛い毎日を過ごされておられる方も数多かろうと想像出来ます。
心にしろ身体にしろ、しんどい時は神様が休めと命令している時と考えております。人一人の命以上に大切な仕事とは一体どんな仕事でしょ
うか?
社会のあり方を考え直す。そんな時期に来ているような気がしてなりません。
もっともっと、みんなが助け合い励ましあえる社会に一日でも早く戻ればいいな、と考えております。
ブログランキングに参加しております。「風邪をひいた時くらい会社を休ませろ!」と思われた方はクリックのほどをよろしくお願いいたします。
投稿者: Nao
[人気blogランキング] ←クリック投票に協力して下さいませっ!
- 関連記事


