第29回 またしても、ペットボトル
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かくなる上は、ペットボトルなどの石油製品を溶かして原油に戻して灯油や軽油やガソリンに精製して、原油が出ない「日本発!プラスティックがエコ燃料に!」ってな提言をOPECに訴えましょう。
そうしたらインド洋から撤収した日本。ますます国際社会から見放されるでしょう。僕個人としては、その方が楽しいなって思うのですが、現実は中々。
で、ペットボトルです。最近はペットボトルのキャップのリサイクルが始まってるようですが、これとて環境悪化の一因と言ってもよいでしょう。
以下、僕の想像するリサイクルの流れについて考えてみます。
まずはペットボトルのキャップから卵のパックを造ってみましょう。当たり前の話ですがペットボトルのリサイクルをする為にはペットボトル飲料を購入せねばなりません。
まずそれだけで資源の無駄遣いです。ですがリサイクルは地球を救
うのでそんな事はおかまいなしに話を続けます。
ペットボトルのキャップを集める為には、入れる「容器」が必要です。資源です。
そして集めたキャップを送る為に、包装して紙とビニールで作られた送状を貼らねばなりません。
そして小荷物となったキャップは軽油やガソリンを燃やした車に乗って一か所に集まります。
では集まったキャップをリサイクルする為にキャップを溶かしましょう。どうやって?
もちろん、石油を燃やして溶かします。
では、いよいよ溶かされたキャップを卵パックに変身させます。まずはプラスティック型成金型を造りましょう。金型を造る為には機械潤滑油や切削油などの工業油が必要不可欠です。
しかしペットボトルのリサイクルの為にはそんな事関係ありません。なんだか書いていて本当に気が滅入ってくるのですが、続けます。
そうして造られた卵パックは、リサイクル商品である事をアピールする為に印刷されたメモ書きを造らなければなりません。それも地球資源の為に小さく切った紙を商品に添えます。「この卵のパックはペットボトルのキャップをリサイクルして造られた商品です」と。
しかし紙であれ何であれ小さく切る作業はもの凄くエネルギーを消費します。でもエコロジーの為には紙を小さく切る方が正しいと考えてられているようです。
しかし、そこまで石油を浪費してまでペットボトルのリサイクルって必要なのでしょうか?
だったら最初から弁当箱に弁当を詰めて、水筒にお茶を注げば良い話なんじゃないでしょうか?
こう言えば「現代人は忙しい」って声が聞こえて来るのですが、実は近代資本主義って時間も資源もすっごく効率の悪い主義なんです。
次回はそんな自然と人間の効率について考えてみたいと思います。
最後に。僕は別にペットボトルのリサイクルをされている方々を馬鹿にしている訳ではありません。
むしろ、そんな美しい心を持った方々と同じ国に生まれた事を深く誇りに思う次第であります。
だからこそ、環境について、今一度、地球と人間との関係について原点に戻って考えてもらいたいって気持ちで書いております。
もしも、僕の記事についての間違いがありましたら、どうかご教授いただけたら幸いかと存じます。
投稿者: Nao
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