人それぞれの 最高の贅沢
学生時代アルバイトをしていた塾に、スドウ君という他大学の学生がいました。
この塾でバイトしていた学生の中で、私と彼だけが レッド・ツェッペリン 好きで、彼がベース、私がギターをやっていたので、一緒にスタジオに入って練習したりしていました。
彼は、Anthony編集長のように、西洋人の血が入っていた訳では無いと思うのですが、クワイエット・ライオット というバンドのケビン・ダブロウと言うボーカルにそっくりで、私は彼を密かに 「ダブ郎」 と呼んでいました。
かくいう私もクワイエット・ライオットはMTVで観た1曲だけを知っていただけですが ・・・

Kevin Dubrow
スドウ先生のこのルックスは、塾の女子中学生たちにも人気で、キャーキャー言われていました。
そんな彼が、ある日の真夜中に、突然、私の住むアパートにやって来たのです。
投稿者:雑草乙(ざっそうおつ)



夜中に私の部屋に入ってきた彼は、言いました。
「夜中にふと、あるお店のコーヒーが飲みたくなって、車を飛ばしてやってきて、飲んできたところなんです。君のアパートが近かったんで、帰りに寄ってみたんだ。」
よくわからずも適当に相槌を打つ私に彼は続けました。
「たった一杯のコーヒーを飲むために、夜中に車を飛ばして遠くのあの店にわざわざ飲みに来たんだ。これこそ最高の贅沢だと思う。」
自分に酔ったキザなセリフだとは思いつつも、妙に納得しました。ガソリンの無駄遣いだと言うツッコミは置いておいて、確かにこれが彼にとって、最高の贅沢と感じたんでしょう。
彼の話にただ相槌を打っていた私に、彼のナルシズムは満足したようで、一通り話し終えると帰って行きました。
久々に、スドウ君の事を思い出したので、ボーカルが彼にそっくりのバンド、クワイエット・ライオットの曲で唯一知っていたお気に入りの曲、『Cum on feel the noize』 をYouTubeで検索しました。
ポップでキャッチーな曲なので、聴いたことある方も多いと思います。
CUM ON FEEL THE NOIZE - Quiet Riot (YouTube 動画)
YouTube動画を再生してみたら、直ぐに観たことのないアジア系のお姉ちゃん(というか、おばちゃん)の映像が出てきて、ド派手なドラムを叩いていました。
何とオフィシャルなプロモーション・ビデオに自分のプレイするドラムを被せ、ところどころに、このご婦人のプレイする映像も被せていたのです。
“Cum on feel the noize” で検索すると、この動画が上位に出てくるのです。
上手いことを考えたものです。 このご婦人は、きっとQuiet Riotと一緒に演奏しているお積もりなのでしょう。それも1980年代頃に流行った、シンバルやらタムタムやらを過剰にセットして、勿論ツー・バスで、本家のドラマー(結構有名なドラマーです。)よりもド派手なドラムセットでスティックをクルクル回しながらオーバーアクションで演奏してるのです。
プロか素人かはわかりません。今は上手い女性ドラマーが、雨後の筍の如く沢山出て来ましたが、きっと20世紀だったら凄腕の女性ドラマーとして注目されていたことでしょう。
基本的なシンプルなドラム・セットでもこのくらいの演奏はできるのでしょうけれど、彼女はこのご自分のド派手なドラム・セットで叩く姿を披露したいのでしょう。
彼女のナルシズムは十分に満たされた事だと思います。きっとこれが彼女の最高の贅沢なのです。
ド派手なドラムセットを叩きながら心から楽しんでいるようです。最初は邪魔で鬱陶しいと思った彼女のプレイを被せた映像も、何度か見るうちにハマりました。
そしてこのビデオ・クリップでは彼女の影に隠されてしまったボーカルのケビン・タブロウも一生懸命シャウトして歌っています。きっとライブが彼の最高の贅沢なのでしょう。 ・・・ このバンドのメンバーはこの流行ったプロモ映像に出演したことは、人生に於ける最高の贅沢の一つだったのではないでしょうか?
そう、蓼食う虫も好き好き。 最高の贅沢は人それぞれ。
私の今現在の最高の贅沢は、季節ごとの草花、草いきれ、鳥や虫の鳴き声の飛び交う川の堤防を、自転車で通勤する事かも知れません。
今は菜の花が咲き乱れています。

Photo by Zassou 乙(おつ) 撮影場所: 福島県 会津 某所

人から見たら馬鹿みたいなことでも、自分なりの最高の贅沢を持って楽しんでいれば満足!
みなさんの最高の贅沢は何でしょう?
先ずは、Anthony編集長が [編集長ーひとこと] で語って下さいな。 色々ありそうです。
[編集長ーひとこと]
雑草さんからこの記事の原稿を送っていただいたのが、4月下旬。
それから季節は、春から梅雨を経て夏に、、、 通年なら、夏に生きる(生きている実感を得る)僕は、短歌を詠み、コロナ過といえども、それなりに夏の楽しさを享受しているハズなのだけれども、 仕事と家事に追われながら、日々を過ごして、ため息をつくばかり。
「最高の贅沢」 を語れといわれても、最悪の状況とういか、最悪なのかもわからない葛藤の毎日。 語るに語られない。
ブログの総アクセス数も1000万を越えて、嬉しい限りなのに、自分自身の記事は料理レシピ記事を1つだけ。
ブログの更新は、霧島さんの旅行記を集中掲載しているだけで、ほぼ記事に対してコメントも出来ず、、、 酒は飲めども、酔えない日々。
そんな、葛藤の日々も、一区切り。 つきました。
腹部に圧迫感があり、忘れた頃にやってくる痛みに、歩けなくなる状態。
なんじゃあ、こりゃあ?
以前、真面目な?金融マンをしていた時、仕事中に激痛に襲われて救急車で病院に運び込まれて、その存在が分かった腎臓結石が、大きくなったのか?
否、太腿も痺れてきたり、肺呼吸にも若干の支障があるし、、、 と、思えば、楽になって、自転車に乗って買いものにも出かけられるし、、、
持病の心臓肥大やら高血圧、痛風で、いわゆる成人病でお世話になっている病院の主治医に見て貰って、下腹部を触診して貰ったら、ヘルニア(脱腸)や腸閉塞・腸ねん転の恐れはないから、経過観察と言われた。
しっかし、痛いもんは痛いし、圧迫感はあるしで、、、、
もしかしたら、癌があるかも知れないと、血液検査、尿検査を繰り返して、、、異常がないと言われても、、、、 先日、知人女性が多臓器の癌で亡くなったばかりだし、、、
それが、「腹部動脈瘤」があるかもしれないということで、CT撮影をしたら、血管には何も異常が無いし、臓器に癌化している様子も無いと!
よかった。 よかった。 よかった。。。
腹部に圧迫感は残っているが、スグに死ぬようなことは無いとわかったら、ホッとした。
謎の圧迫感と痛みには不安が残るけれど、死が迫ってこない。 & 安堵。
で、「最高の贅沢」 って何だ?
小市民なんで、ベランダで洗濯しながら魔昼間に飲むビールが日常の楽しみなら、贅沢って??
新酒の季節になると、彼女に奈良の酒蔵まで買いに行ってもらっているお気に入りの日本酒があるのだけれど、火入れしていない無濾過の純米酒で、毎年の楽しみにしている。
それを、飲まずに(我慢して)冷蔵庫で夏まで寝かすのだ。
火入れしていないし、無濾過なんで酵母が瓶の中に残っている。
それが、微妙に発酵し続ける。。。
酒蔵で寝かして、夏に出荷する分には 「冷やおろし」 という名で流通しているけれど、それを自宅でやってしまおうということだ。
夏まで我慢できずに、春先に少し飲んでみると、、、、美味い! 味がこなれてきているのに、爽やかさは倍増している。
ポンプで瓶内の空気を抜いて、さらに梅雨頃まで寝かして、途中で、酒飲みの卑しさで、味見。美味い、抜群だ!
と、古酒とまではいかないが、味の変化を楽しみながら、熟成を重ねる。
但し、全てが上手く作用するわけが無い。 酸味が際立ってきて、不味くなってしまうときもある。
そんな時は、「それなら、もっと前に飲み干しとけばよかった~~」 と、後悔する。(笑)
しっかし、成功?すれば、こりゃなんだぁ~~と言うくらいに美味しく仕上がる時もある。
なので、そこは、博打?勝負?なわけで、 僕にとっての最高の贅沢なわけです。(笑)
で、今年の我が家の熟成保管酒の出来は?
バカ が、つくほど、美味しかった!!!
生きてて、よかった!
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