豊川油田 (秋田県 潟上市)
豊川油田は、経済産業省から平成19年に 近代化産業遺産 の認定を受けました。
その後、NHKの 『ブラタモリ』 で取り上げられてから、全国的に有名になったところです。

豊川油田 パンフレット より
これが秋田県?? なんて、とても思えません。 中東の油田地帯という感じです。
ここで掘られた油井は700本以上! 当時は、石油王国秋田県でも有数の油田地帯だったそうです。
いやー、素晴らしい! 感動しました。
投稿者: 霧島




採油井 「中野R-5号井」 跡
この周辺には10本の採油井があり、最盛期の大正時代には、年間8万キロリットル以上の原油を採掘していたそうです。
8万キロリットルと言われてもピンときませんが、当時の日本は、原油・石油を自給できていたのかも知れませんね?!

令和1年11月に放送された 『ブラタモリ』 では、ここからブラブラと歩きだしました。
わたくしも 『ブラタモリ』 と同じように、ここからブラブラと歩いて観て回りました。(笑)

槻木縄文遺跡群の一つで、天然アスファルトを露天掘りした跡に水が溜まり池になったものです。
ここでは、縄文時代から明治の中頃まで天然アスファルトの採掘が行われていました。
ちなみに、縄文の人々は、土器の補修や矢じりを矢に取り付けるときの接着剤として天然アスファルトを利用していました。

なんと、池の周りには湧出した原油がびっしりと漂っていました。
天然アスファルトの露天掘りは、全国的にも珍しいとのこと。 いやー、凄いところでした。
さすが、 『ブラタモリ』 目の付け所が、違います。(笑)

天然アスファルト採掘跡
ここは、令和1年11月に放送された 『ブラタモリ』 でも重要なロケ地でした。

天然ガス採取所
なんと、ここは、今でも 「天然ガス」 を採取しているところなのです。
原油の採掘は、平成13年に終了したそうですが、天然ガスは現役バリバリなんですねー ・・・ いやー、驚きました。

昭和初期に作られた日立製のガス・コンプレッサー。
もちろん現役です。
採取された天然ガスは、このコンプレッサーで加圧され ガス・パイプ・ラインを利用して販売先 (秋田市営ガス) に送付しているとのこと。

天然アスファルトの岩瀬露頭
『ブラタモリ』 でも、皆さんとても驚いていました。

ここも縄文時代に天然アスファルトを採掘した場所です。
今でも、原油を含んだ真っ黒い土がいたるところにゴロゴロ状態。 臭いをかいでみると石油臭がプンプンでした。
天然アスファルトがないかと探してみましたが、残念ながら見つけられませんでした。
まあ、少し掘れば出てくると思われますが ・・・ でも、勝手に天然アスファルトを採掘して持ち帰ったりしたらヤバイことになりますね!(笑)
何故かというと、豊川油田一帯の地質は、全国的にも珍しく貴重なものだということで 日本の地質百選 (第二次選定-2009年) に認定されているからです。

秋田市内にある 八橋油田 (やばせゆでん)
今も現役で稼働していて年間8000トンの原油を採掘しているそうです。稼働中の油田の中では最大とのこと。
この辺りは秋田市郊外で住宅や飲食店もあり、車も人通りも多いところ。
中東の砂漠でもシベリアの原野でもない こんなところに油田があるなんて ・・・!
かなり、違和感を覚えました。
しかも、この辺り一帯には、まだ原油が埋蔵しているそうで、いまでも試掘井を掘って探査を続けているとか。
いやー、驚きましたね。
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