蔵王山 (熊野岳) 2022年6月 (宮城県 蔵王町)
強風で寒かったですが、まずまずの天候となり最高のトレッキングがてきました。 良かったです。
大黒天駐車場 (9:00発) → 刈田岳 → 御釜 → 蔵王山 (熊野岳 10:40着) 蔵王山 (熊野岳 10:50発) → 御釜 → 刈田岳 → 大黒天駐車場 (13:00着) 約4時間のトレッキングでした。 (休憩含む)
宮城県と山形県の県境に南北25キロメートルに連なる蔵王連峰。 平安時代には 「忘れずの山」 と呼ばれていて、歌枕の地でした。
その後、修験道の山となり「蔵王山」と呼び変えられました。 歌枕だった 「忘れずの山」 は、蔵王連峰南端の花の山、不忘山として残ったそうです。
「みちのくに あふくま川の あなたにや 人忘れずの 山はさかしき 」
「現代語訳 陸奥国にある阿武隈川の彼方には、険しい不忘の山が立ちはだかっているように、忘れえぬ人にはなかなか逢うことが、かないません。)
(喜撰法師 『古今和歌六帖』 より)
ちなみ に、喜撰 法師 (きせんほうし) とは、六歌仙の一人で 『土佐日記』 を書いた紀貫之のペンネームではないかと言われている人物とのこと。

Photo by Kirishima
登山口付近にて
最近は、この辺りでも熊の目撃例が多いそうです。 やれやれ。
投稿者: 霧島




最初は、荒々しい急峻な岩峰群を見ながらの登りになる。
現在の蔵王は、エコーラインとハイラインの二つの観光道路があるため、誰でも簡単に刈田岳に登り御釜など絶景を堪能できます。
今回は、修験者が登ったという蔵王古道を登ってきました。

刈田岳 (1788メートル) 直下にある刈田岳避難小屋
誰も利用する人がいないのでしょう。
内部はボロボロ。 荒れ放題でした。

刈田岳山頂に建つ 「刈田嶺神社」
刈田嶺神社の社伝によれば、役行者 (えんのぎょうじゃ) の叔父願行 (がんぎょう) が、「忘れずの山」 に奈良県吉野山の金峯山寺 (きんぷせんじ) 蔵王権現を勧請 (かんじょう) して、山名を蔵王山にしたとのこと。

刈田岳から御釜と外輪山の馬の背、蔵王山 (熊野岳) を望む
まだ、こんなに雪が残っていました。
ビックリです!

御釜と五色岳
絵葉書のような写真で、すみません!(笑)

蔵王山 (熊野岳) 山頂直下の雪渓
この辺りにくると風がますます強くなり突風、烈風状態。
猛烈な勢いでガスが流れていて、目まぐるしく天候が変化する状態でした。

蔵王山 (熊野岳 1841メートル) 山頂
蔵王特有の猛烈な風が吹き付け、ダウン・ベ10ストを着込んでフードを被っても寒くて、手がかじかんできました。
冬用の手袋とニット帽が必要でしたね。
10分ほどウロウロして写真を撮り、すぐに下山してきました。
おかげさまで雄大な展望は、全くダメでした。 やれやれ。

刈田岳へ向かう登山道脇の イワカガミ は、情報通り見ごろを迎えていました。
まるでピンクの絨毯状態。 素晴らしい!
蔵王と言えば、高山植物の女王 「コマクサ」 と不忘山の 「ハクサンイチゲ」 ですが、「イワカガミ」 も捨てたもんじゃないですね!(笑)

登山道脇に咲くイワガガミ
イワカガミはポピュラーな高山植物で、珍しいものではないですが、群落状態ですと見応えがあります。
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