第4回 真面目なのはいつも消費者

 どれだけペットボトルのリサイクル運動によって石油資源が無駄使いされたのか、具体的な数字はここでは後回しにしてタッタタッタと行きましょう。

 とりあえず大まかな数字としては「ペットボトルはリサイクルされる」って言葉を消費者の皆さまが信じてペットボトルを使用した結果、ペットボトルの形をしたゴミは7倍に増えました。
 しかも、僅か6%のペットボトルのリサイクルを行うにあたって(リサイクルのせいで)石油の消費量も7倍に増えました。

 さて、ここで何故にペットボトルや食品トレーが蔓延(まんえん)しているのか、考えてみたいと思います。
 よく聞く話が「重くて割れたら危険なビン入り飲料は売れないから消費者の為に仕方なくペットボトルを売っている」聞きますねぇ、こんな話。
 
 僕は単に売れないのは消費者のせいでは無く、企業努力が足りないせいだと思います。 また食品トレーにしても「清潔な管理をしないと売れないから仕方なく食品トレーを使っている。全ては消費者の為だ。」こんなロジックがまかり通るなら、ペットボトルも食品トレーも存在しなかった昭和以前の生まれのチームは、飢えて渇いて人類は滅亡しているなコリャ。

 もうそろそろ、いい加減にしなくてはならない。自分達の企業努力のいたらなさの責任を、何故に消費者に転嫁(てんか)するのか。

 話は少しそれますが、僕も、人並みにピザの宅配の注文をする事があります。注文聞きの責任感の無い事、無い事。
 「オーダー担当の〇〇です。お電話のほう、ご注文でよろしかったでしょうか」って、一方的に間違った日本語から始まり、サイズや生地やトッピングを言う度に、「少々お待ち下さい。」「少々お待ち下さい。」「少々お待ち下さい。」「少々お待ち下さい。」「少々お待ち下さい。」、、、、、。
 お前はオーダー担当と違うのかぁーっ!?って、いつも怒鳴りたくなるのですが、これなんかも注文間違いのリスクを消費者に押し付けるシステムだと、思います。

 人間相手の商売である以上、トラブルはつきものですが、企業はある程度のリスク・マネージメントを背負っていただいて、あまり消費者に間違いの責任転嫁をしないでほしいと深く思う。
 
 それはそうと、ペットボトルと食品トレーです。話を戻しますが、我々消費者は容器は何であれ、喉が渇けば飲料水を買いますしお腹が減れば食料品を求めます。
 別に魚が新聞紙に包まれていようがジュースが重くて割れるビンに入っていようが身体が要求すれば「買う」だけの話です。
 大体が「環境問題」を考えている大手スーパーは竹林の一つでも管理育成して「ウチの店は地球に優しい竹の皮で食品を包装してまっせ」って宣伝すれば良い話ではないでしょうか?出来ますか?
 出来ないでしょう。だってペットボトルや食品トレーはリサイクル出来て地球環境に優しいって大手スーパーマーケットまでも騙されていたのですから。
 
 ところで、そんな消費者を騙し続けて誰が最も得をするのか?

 
「財団法人容器包装リサイクル協会」               

                         次回に続く...
          

投稿者: Nao





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