残照 (短歌)
愛しき季節 また夏が去る
*台風の北上に伴ってというか、10月に入ってからの気温が30度越え。
照りつける太陽が、半ズボンからはみ出している足首をチリチリと焼き付ける。
夏が大好きな僕にとって、過ぎ去っていった夏が、もう一度やってきた気分。
しっかし、その再度訪れた夏もまた去っていく、、、、 ああ、早く夏が来ないかなぁ、、、 来年の夏が待ち遠しい。
*タイトルの 「残照」 について
大辞泉(小学館)には、日が沈んでからも雲などに照り映えて残っている光。夕日の光。残光。 類語 「余光(よこう)」 と掲載されている。
また、日照時間の関係から、春・秋に現れることが多いといい、俳句の季語でも歳時記に正式に掲載されてはいないけれど、初秋の季語として使う人も多いらしい。
僕は、初秋のイメージで 「残照」 とつけたのでは無くて、ニュアンスとしては 「余光」 に近い。夏が去った後に、また短いながらも夏がやってきたという感覚。。
そして、副編集長のNaoさんが亡くなってから7年が経っても、彼の残した文章や詩が読者の皆さんに読み継がれている事実を重ね合わせてしまう。
彼の闘病や禁煙日記などを、僕が10年以上続けている禁煙生活が破綻しそうになったら読み返していますし、迷作 『下男日記』 も何度も読み返して感慨にふけっている。(笑)
雑誌の専門図書館 「大宅壮一文庫」 の運営でで有名な作家・評論家 大宅壮一 の長男で詩人の 大宅歩 がラグビーの負傷がもとで脳障害を起こして闘病中(33歳で死去) にノートに詩・文を残した 『ある永遠の序奏 詩と反逆と死』 を素材とした映画の題名が 『残照』(河崎義祐監督、三浦友和主演) ということも付け加えておく。
投稿者:庵祖兄
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