太宰治 記念館 「斜陽館」 (青森県 五所川原市)

先週、JR東日本の大人の休日俱楽部パスとレンタカーを使って、津軽半島を周ってきました。


 天候にも恵まれ最高の旅でした。





太宰治 記念館 「斜陽館」_1
Photo by Kirishima


太宰治 記念館 「斜陽館」


 明治40年、津軽の大地主・大富豪の津島源左衛門(太宰の父)が今の金額にして約10億円をかけて建築した入母屋造りの大豪邸である。


 旅館 「斜陽館」 として営業していたものを町が買い取り、1億円以上をかけて解体修復し、建築当時のままの姿によみがえらせたという。

 圧倒的な存在感。素晴らしい!!  まるでミニ 岩崎邸 である。(笑)





太宰治 記念館 「斜陽館」_2


内部の階段も豪華。


 米蔵にいたるまで日本三大美林のヒバを使っているという。





太宰治 記念館 「斜陽館」_3


津島家の仏壇。


 これも豪華絢爛!!   ほとんど 金色堂 です。(笑)





太宰治 記念館 「斜陽館」_4


泉水を配した庭園。


 太宰はこの家を 『苦悩の年鑑』 の中で 「この父は、ひどく大きい家を建てた。風情も何もない、ただ大きいのである」 と書いている。


 でも今は、国指定の重要文化になっている。


 太宰も喜んでいるでしょう?(笑)












投稿者: 霧島

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コメント 12

There are no comments yet.
霧島
2019/08/02 (Fri) 08:11

どうもです。

昭和19年、ちょうど戦争の最中で日本中が「戦争に勝つぞー」と一丸となり
高村光太郎など多くの詩人や作家が戦争賛美の作品を発表していたころ、
太宰は、のんきに毎日が宴会で酒びたりの旅をしていたのである。

これは素晴らしいこと。これこそ太宰の真骨頂だべ!!(爆)

☘雑草Z☘
2021/09/20 (Mon) 01:05

以前、家族で青森旅行をした時に行けばよかったです。

太宰治が金持ちのボンボン・・・って事は知ってたので、太宰治記念館にはあまり興味ありませんでした。青森旅行した時には、寺山修司記念館に行って、この太宰治記念館には行きませんでしたが、写真を観るとシックでレトロで好みの建物です。建物の外観と内部の階段がいいですね。機会があれば行ってみたいです。
 旅館 「斜陽館」 の頃にも泊まってみたかったです。

私は霧島さんのように太宰治の多くの作品は読んでいませんが、
高校時代に読んだ、自らの少年時代の頃を描いた自叙伝的私小説(タイトルは忘れました。「思い出」でしょうか?」)
が面白かった記憶です。二十歳の頃読んだ「人間失格」はお腹いっぱいで二度と読みたくありません(笑)

霧島
2021/09/20 (Mon) 22:16

>雑草Zさん

わざわざありがとうございます。
そうなんです、わたくしも旅館時代の「斜陽館」に是非泊まりたかったですね。
残念でなりません。
太宰の自伝的小説「思い出」は、実家(斜陽館)で過ごした中学までのころが
描かれています。いろんなエピソードにあふれていて面白いです。
「人間失格」は好き嫌いが激しい小説ですね。わたくしは、そこそこ好きでした。
一番好きなのが「津軽」で、あとは短編集が好きでしたね。
あと、三沢市の「寺山修司記念館」は、行きそびれてしまいました。
昭和の啄木こと寺山修司もけっこう好きなので近々行ってみるつもりです。

「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」

☘雑草Z☘
2021/09/20 (Mon) 23:25

霧島さん

>「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」

って寺山修司の短歌が出てくるところがまた凄いですね。私は、寺山修司の短歌は一つも知りません(この短歌は、寺山の作品だろうなとアタリをつけて確認したまでです。)寺山修司ってこんなイデオロギーの詰まった短歌、反戦歌のような短歌を作ってた事が意外でした。そんな人物には見えませんでした。エログロとかデカダンとか奇を衒った事が好きな方に見えました。
 ところで、霧島さんは、宮沢賢治と同じ岩手の石川啄木にも造詣が深かった記憶です。霧島さんは、好きな作家の作品をとことん読まれて極めるタイプに見えます。私は小説家ではありませんが、やはり好きなライターの作品で手に入るものは全部読んだ事があります。

☘雑草Z☘
2021/09/20 (Mon) 23:50

記憶違いだったかも知れません。

>二十歳の頃読んだ「人間失格」はお腹いっぱいで二度と読みたくありません

と書きましたが、確かに気に入った小説ではありませんでしたが、最悪と思ったのはそれではなかったです。
同じ頃に従姉妹から薦められて読んだ、谷崎潤一郎の「痴人の愛」が気持ち悪くて、谷崎は他の作品も含めて二度と読むかと思いました。
その従姉妹に「こんなの読めと推薦するお前の感性には付き合いたくない。男がこんな奴ばかりだと思うなよ。」とか言ったような記憶が・・。

霧島
2021/09/21 (Tue) 19:16

>雑草Zさん

そうですね、確かに、寺山修司の小説や劇団「天井桟敷」の演劇などは、
エログロ、デカダンなどが多いかもです。
「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」の文学碑が
寺山修司記念の裏にある展望台にあるそうです。是非、見てみたいですね!!

もう一つ好きな歌、「ころがりしカンカン帽を追うごとく ふるさとの道駆けて帰らん」

霧島
2021/09/21 (Tue) 19:18

>雑草Zさん

啄木は、昔から好きでした。今でも真の天才だと思っています。啄木は、
「時代閉塞の現状」などいろんな評論を書いてますが、二十歳過ぎの
若者が書いたとは、とても思えないです。
谷崎潤一郎は、ほとんど読んだことがありませんね!

☘雑草Z☘
2021/09/21 (Tue) 20:23

>ころがりしカンカン帽を追うごとく ふるさとの道駈けて帰らん

好きな作家の短歌が次々と出てくる霧島さんはやはり文学青年ですね!。
こちらの歌の方が寺山修司らしいですね。田舎の帰り道を楽しみながら急いで帰る様子の情景が目に浮かびます。エログロデカダンとはほど遠いですが(笑)

☘雑草Z☘
2021/09/21 (Tue) 20:43

谷崎潤一郎は一つも読まなくていいと思います。

 wikiなどの痴人の愛の解説を読むと、さもありなん・・ちょっと面白そうかな・・くらいに思ってしまうかも知れません。でも、実際にこの小説を読むと、女にかなり隷属させられて気持ち悪かった記憶です。

 迷える子羊は、かなり年下の女性に依存してしまう事だって普通にあり得ると思いますが、さすがに奴隷にまでなって隷属するとなると話は別です。主人公の男が、この女、ナオミに馬乗りにされてハイハイするシーンがあるんですが、小さい子供の馬にならなりますが、いい歳の女の馬になって尻を叩かれて命令通りにうごく主人公は気持ち悪かったです。きっと谷崎の、幼稚でマゾっぽい文体が肌に合わなかったんだと思います。サドマゾの感覚は私にもあるんですけど谷崎は許容外でした。

霧島
2021/09/21 (Tue) 21:56

>雑草Zさん

谷崎は、ここまでくるといわゆる「ドン引き」ですね!(爆)

寺山は、早稲田の学生時代、左翼思想にかぶれていたのでしょうね!?
「アカハタ売るわれを夏蝶(ちょう)越えゆけり 母は故郷の田を打ちていむ」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-08/2018100801_06_0.html

☘雑草Z☘
2021/09/21 (Tue) 23:45

>アカハタ売るわれを夏蝶(ちょう)越えゆけり 母は故郷の田を打ちていむ

霧島さんの引き出しからは、次々に作家の作った短歌が溢れ出て来ますね!

これまた、私が 寺山修司 に懐いていたのとは違う印象の歌です。彼が赤旗を売ってたなんて信じられません。読んでいたとも思えません。彼にはプロレアリアート精神は感じられませんでした(・・って言えるほど彼をよくは知りませんが・・笑)。この歌は寺山が格好つけたフィクションでは??・・でも、ご紹介の赤旗の記事を読むとさもありなん。私の寺山に対する先入観が違っていたのかも知れません。

霧島
2021/09/22 (Wed) 07:50

>雑草Zさん

啄木の短歌の半分くらいは、イメージだけで詠まれたフィクションだと言われています。
啄木が、出版社の「歌会」でテーマを与えられて即興的に詠んだ歌も多くあるとか。
啄木の短歌の半分以上は、イメージだけで詠まれたフィクションのようですね。
多分、寺山修司の短歌も同じような感じだと思われます?!

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