その43 詭弁

よく聞く話だが、読者の皆さまも耳にされたことがあると思う。
曰く「曲がったキュウリは売れないから、仕方なくまっすぐなキュウリを売っているのだ。」
曰く「白い大根でないと売れないから、仕方なく漂白しているのだ。」
曰く「化学調味料(味の素)を入れないと、味が落ちたと言われて売り上げが下がるので、仕方なく化学調味料(味の素)を入れているのだ。」
従って食品添加物も漂白剤も中国野菜も、「日本国民が望んでいる物質なので、『仕方なく』使用しているのだ。」
以上のような話をまことしやかに聞かされて、結果「まがいものの食品が蔓延しているのは日本国民が望んでいる事だ。だから食品による健康被害が出ても、それは消費者が選んだ結果だ。だから日本人は程度が低いのだ。」 こんな話を皆さまも一度は耳にされた事があろうかと思う。
そしてあたかも、「食生活の乱れは、自分自身のせい」と思われてる方々も数多くおられると想像できる。
しかし、そこは「オイオイ、ちょっと待て」である。確かに忙しい現代人にとって無添加の食生活を続ける事など難しいであろう。
ましてや、時間に追われるサラリーマンや育児に追われる主婦の方々などは、どうしてもレトルト食品やファーストフードに走りがちであろう。
しかしそれは消費者である国民が「望んだ」ことではなく「仕方なく」選んでいるのではなかろうか。
例えばこうだ。目の前にコンビニがあっても、わざわざ安くて美味しい店に足を運ばれる方々は多いと思われる。
又、目の前に安売りのスーパーがあり真っ白に漂白した大根が売っていても、わざわざ遠方へ美味しくて安全な大根を買いに走られる方々もおられるだろう。
そこで冒頭の話である。あんな噂話がもしも真実ならば、目の前に美味しくて安い食堂があるのに、わざわざコンビニ弁当を買う人達もいれば、目の前に安全で美味しい野菜が売っているにも関わらず、わざわざ努力して漂白した危険な野菜を買い求める人も存在するだろう。
しかしながら、そんな無駄な努力を自らの食生活に取り入れている人など、私は寡聞にして知らない。
つまり私が冒頭で述べた噂話は大手食品メーカーをスポンサーに頂く大手マスコミが流した「自作自演」の噂話ではなかろうか!?
「給食費」を払わない親が急増しているという。
学校給食については今後、検証しなければならない事案であるが、その一方で、「地方によれば給食場で働く職員の年収が800万円を超える事例もある」と聞く。
彼、彼女らは春、夏、冬休みは児童と同じだ。仕事は午後三時までだ。給食については、こっちの方が問題ではないだろうか?
投稿者: Nao
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