護国の鬼 (詩)
幾度体験しただろうか 朝の目覚め
ああそうか
今日は飛行機に乗って敵空母に突っ込む日だ
そうだ、朝ご飯をいただこう
久し振りの白いご飯にキュウリの漬物
具は無いけど おふくろの味がする味噌汁
最期に特別におかわりをいただいて
さあ 戦闘服に着替えよう
おっと その前にウンチをしておこう
準備万端
我は護国の鬼となります
*ぼくはかの戦争について考えるほどに特攻隊員が如何に立派な方々だったのかと考えます。
世間では政治家が悪かっただの判断がまずかっただのと無責任な批判が溢れてますが、本当にそうでしょうか。
自分の部下が自分の責任において命を落とす。これ以上哀しい話は考えられません。
部下を特攻に送った上司の罪悪感こそ、私達は学ぶべきだと僕は考えます。
そして未来の子供の為に自ら命を葬った方々に尊敬の念を抱かずにはいられないのです。
投稿者: Nao
(初出:2007/08/12)
[編集長-ひとこと]
この詩と一つ前の記事の 『特攻』 というタイトルの詩は、僕がブログの掲載を最後まで許可しなかったものです。
掲示板のみでの発表となったこれらの詩のブログ掲載を巡っては、幾度と無くNaoさんと対立しました。
毎年、終戦記念日前後にはNaoさんからの掲載依頼がありましたが、当ブログの編集方針・指針を理由に編集長権限でこれを拒否しつづけました。
今夏はNaoさんの三回忌にあたりますので、Naoさんの残した作品をできるだけ多く掲載しようという思いから、今回の掲載に踏み切りました。
今回の掲載において、その作品の内容についての是非を読者に問いかけたい等の特別なことはありません。
Naoさんの政治的信条や思想を、改めて探りたいわけでもありません。
ただ、メルヘンチックな作風だけでなく、彼の別の一面も、彼の死後に残すべきだと思ったからです。
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