昭和の日々 (詩)

"昭和の日々が潰されていく" Photo by Nao
梅雨
しとしと淋しい雨におおわれる梅雨
子供の頃はなぜか雨が好きだった
傘をささないで 長靴も履かないで
泥まみれの水びたしになるのが好きだった
もちろん 軒先にたくさんの傘を並べて
基地をつくるのも好きだったよ
そんな昭和の日々が
今日もまたつぶされていく
投稿者:Nao
(初出:2007/06/30)
[編集長-ひとりごと]
家屋の解体現場の画像は、たぶん、Naoさんの実家の近所だと思う。
Naoさんや僕が住んでいた場所は下町で、バブルの頃でさえもこれといった開発がなされていなかったのだけれど、徐々にではあるが町並みがゆっくりと変わっていった。
あの角を曲がった先に駄菓子屋があったハズなのに・・・ そこは牛乳屋さんだったのに・・・
そこにあった昭和がだんだんと無くなっていく風景を見たNaoさんは、幻の昭和の町に迷い込んだのかも知れない。。。
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