その44 惨劇

私が小学生の頃の学校給食は米食では無く、毎日がパン食であった。
元々、学校給食の由来は戦後アメリカで小麦粉が大量生産になり家畜の餌にしてもまだ、あり余る程の異常豊作だった為に日本の公立学校で学校給食制度を始めたという。
それはともかく、私よりももう少し年長の方々が口を揃えて仰られるのが、脱脂粉乳なる飲み物が異常に不味かったという事。
そんなに不味い物を無理矢理飲ますメリットが、本当にあったのかどうかは解らないが、私も学校給食での思い出は良し悪しである。
私が大好きだったのが、やはり皆さまと同じであろう「カレー」だ。〔私の担任だった先生は食べ物を本当に大事になさる方で食器に残った(付いた)食べ物を最後にパンで拭って綺麗に食べるようにご指導して下さった素晴らしい方であった。〕パンとカレーはやはり相性が良いのか、今でもあの味は忘れられない。
翻って「昆布巻」である。一体どんな発想で、昆布巻をおかずにパンを食べるようになったのか?
栄養のバランスと言えばそれまでだが、それならば当編集長の通っていた小学校のようにパンに「キムチ」とは如何なものか?
ここまでくると児童虐待だ。最近では米食も徐々に増えつつあるようだが心配なのは児童の「ばっかり食べ」だ。
普通は、ごはん、おかず、汁物といわゆる「三角食べ」であろうが、最近の児童はおかずだけを全部食べてから、ごはんだけを食べて最後に汁物だけを食べるという。(ご多分にもれず、私の小学校二年の姪もそうである)
これは学校給食の献立のバランスに問題があるのではなかろうか?
皆さん想像していただきたい。キムチをおかずにパンを食べ、それを牛乳で流し込むのだ!これは悪魔の所業と言ってよかろう!
給食費を払わない親も無論問題であるが、給食を食べる前に手を合わせて「いただきます」という行為は、憲法二十条の信教の自由に反するとして禁止している学校もあるようだ。
食にまつわる子供達を取り巻く環境は劣悪だ。
投稿者: Nao
[編集長-ひとこと]
Naoさんの文章では、まるで僕が韓国・朝鮮系の学校に在籍したかの様ではないか!
読者の方々から、誤解を受けるではないか!
僕の通っていた小学校は大阪の普通の公立校だったのですが、近くに朝鮮初級学校があったため、文化交流の一貫としてキムチやナムルなどが給食に1品プラスされる日が、年間に何回かあったのです。
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