脆さ (詩)
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Photo by Asagimadara
なんて弱い生き物なのだろうかと
時折 哀しみが胸を貫く
水を取り替えるのを忘れた夜
また哀しみが胸を襲った
わからない事が多すぎて
丸投げをするには 恐れおおく
半眼を伏せて考える床の中
銃を向けられた水鳥のように
終わりを告げられた者のように
後悔はすまいと
誓いをたてながら 後ろばかり気にしている
考えることをやめにしたい
けれど まだ息をしている
物がまだ見えて 耳が聞こえるから
明日の朝はお日さまに出会えるのか
雨に濡れたなら
少しは綺麗になれるのか
庭が明るくなれば
悪夢は覚めるのだろうか
前向きに歩きたい
乗り越えるだけの力が欲しい
わたしの鞄には神様がいる
たまに覗くと笑っておられる
弥勒菩薩のように
幼子の幸せを考えている
名を唱えよ
とても頭をあげられぬので
伏し目がちで懺悔をしながら
投稿者: 浅葱斑
(初出:2013/05/06)
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