やなぎ (詩)
- CATEGORYMenu:05 Anthony's CAFE 文化部
- COMMENT0
- TRACKBACK0

Photo by Asagimadara
青空に
鶯色の線がたなびく
午前9時の空の風
吹流しのようでしなやか
こんなに細身なのに
枝先にまでも力が漲る
お辞儀をしている
大きいけど頭の低い樹木
わたしたちはちいさいくせに
ひたすらに生意気
思いどうりにはならないものを
悲観して 否定しあって
傷ついたとか 傷つけたとか
文句を言い合っては
争っている
古よりあったという樹木は黙する
その世の風のまま
流れのまま
隣近所と絡み合いながら
人のこころさえも慰めてくれる
勇壮さよ 偉大さよ
投稿者: 浅葱斑
(初出:2008/03/06 )
- 関連記事
-
-
道端に咲くダンディリヨン (詩) 2015/02/23
-
私はタンポポ (詩) 2015/02/22
-
やなぎ (詩) 2015/02/21
-
タイ恋いし Ⅱ (短歌 2015/02/20
-
まる (詩) 2015/02/19
-


