クロッカスの手のひら (詩)
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Photo by Asagimadara
春をまちわびるように
わたしが植えたちいさな球根
土の中でまるくなり
氷の水を吸い込んで
新春が来ると膨らみはじめる
雪を踏む
足音しか聞こえない
落ちてくる痛みしか今はないけど
必ず目を出すのは 希望
東北は雪の真ん中
いちばん初めに顔を出すのはクロッカス
潤った地面から希望を持って花を咲かせる
投稿者: 浅葱斑
(初出:2011/01/10 )
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