最後の契り か あんなに一緒だったのに・・・
- CATEGORYMenu:01 Anthonyの喜怒哀楽
- COMMENT12
- TRACKBACK0
彼女が家から出ていった次の日、1日だけ返ってきた。これが、最後なのか?
前の夜に 「愛してます」 というメールが彼女から届いた。
メールを読んだ後、携帯を抱きながら泣いて布団に入った。
もう一度、今までの、8年半の生活を取り返せるのか?
期待と不安と絶望が入り混じった感情に押しつぶされになりながら、ビールを飲んだ。
その日の朝、彼女から 「今から、帰る」 「大国町」 と、いつも彼女が夕方に帰宅する時に駅から届くメールと同じ文面で届いた。
ああ、帰ってくるんだ。本当に帰ってくるんだ。
これからは、もっと彼女を愛して、大事にするんだ。いろんなところに出かけて、もっと、もっと、思い出を作るんだ。
二度と手放したくない! 離れたくない! これからは、生まれ変わるんだ。
それからしばらくして、彼女は帰ってきた。
もう、一度やり直したいことを告げるが、彼女は、無理だという。
泣きじゃくる彼女をを引き止めることができない。
これで、もしかしたら、最後になるかもしれない。
そう思うと、彼女と肌を重ねた。
これが、最後の契りなのか・・・
いつもより、激しく、彼女は僕を抱きしめてくれた。
僕は、彼女をずっと抱きしめた。
「愛してるよ」
「わたしも」
その間、何度も彼女の携帯が鳴った。
彼女は、僕とやり直すために帰ってきたのではなく、僕が自殺するのを食い止めるわけでもなく、僕を心配して帰ってきたわけでもなかった。
僕に別れを告げるためだ。
電話は、彼女の実家ににいる妹からだった。
市役所に行って住民票を実家に移す、転出届を出すようにという内容だった。
完全に、僕の元から去ろうとしていたのだ。。。。
投稿者:Anthony
- 関連記事
-
-
睡眠障害 ・・・ 2013/01/02
-
謹賀新年 2013 2013/01/01
-
最後の契り か あんなに一緒だったのに・・・ 2012/12/14
-
忍び寄るあの時・・・ その日は、徒然やってきた。。。 2012/12/12
-
大阪の桜は散らず、そしてもう一つの桜は散った 2012/12/06
-


