大阪の桜は散らず、そしてもう一つの桜は散った
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僕がいう大阪の桜とは、大阪市の花「桜」 をチーム名に冠したセレッソ大阪(スペイン語でcerezo は桜)のこと。そして・・・
12月1日(土)に行われたサッカーJ1の試合、相手のフロンターレ川崎に勝つか引き分けでJ1残留が決まる試合。
僕はその試合にはスタジアムに行けなかったので、翌日のBSの録画放送を彼女と、偶然にも近所のスーーパー銭湯で10年ぶりに再会した古い友人とで、家で酒を飲みながら観戦した。
結局、元川崎の横山選手が2得点という絵に描いたような結果、2-2で引き分けで自力で残留を決めた瞬間、大声で彼女と喜びの声を上げた。
1年間、彼女と応援し続けた結果が、セレッソの残留。
大阪の桜は散らなかった。
そして、もう一つの桜とは、このブログの1年くらい前からの読者でHNがセレッソ。
彼は、ブログにはコメントをほとんど残さなかったけれど、同じセレッソ大阪のサポーターということで、僕に直接メールをくれた。
離婚歴のある44歳で、嫁に逃げられてから鬱病になり、9年間も生活保護を受けながら自宅療養していた。
共通の趣味と似たような境遇もあって、メールのやり取りは増え続けた。
Naoさんの死が明らかになった時も、僕にいたわりの声をかけてくれた。
Naoさんと同じ年な上に、まるっきり同じような生活環境。彼は自分の事のようにNaoさんの死を受け止めた。
一昨日、彼女に逃げられて僕がブログの休止宣言をした記事を読んで、一度もくれたことのない電話をいただいた。
初めて聞く彼の声は、生気の無いボソボソ声だけれども、何故か力強かった。
「中年男の独り暮らしってのは、気が弱くなるのは仕方ない。未来が見えないからなぁ。Anthonyくんも、これからは独りだけれど、がんばろうよ」
「セレッソくんも、がんばって、体調がよくなったら、一緒に長居のスタジアムに行こうよ。応援しようよ!」
「編集長なんだから、ブログを続けなきゃ。俺みたいな独居の病人はTVかネットくらいしか楽しみがないんだから、続けてよ」
「できるだけ続けたいけど、再開するにはかなり時間がかかるよ。僕も鬱病人の仲間入りだから」
こんな会話が続いた。
それが、初めてで、そして最後の会話だった。
そして、今朝早く、彼の兄だという人からの電話があった。
彼の死を伝えるものだった。
昨日の夜、彼が家で衰弱死していたそうだ。正式には多臓器不全ということらしい。
独り暮らしで満足に料理もできず、また作っても食欲が無く食べられない日が続いていたそうだ。
彼は、最後の力を振り縛って、僕に電話をくれたのか・・・
僕は、これをどう受け止めたらいいのか?
ブログの再開はしたいけれど、時間が、時間が欲しい。
今は、僕は、生きつづけなきゃ。
独り暮らしの中年オヤジは、実に弱いもんだ。失恋で全てを失っても、まだ命まで失うなんて。
女は新しい恋はたやすくできるけれど、男はそうはいかない。引きづるんだ。
セレッソさんは奥さんに逃げられてから、9年間も奥さんのことを思い続けて、そして死んだ。
僕の未来か?
ここから、どうするか?
しぶとく生きてやるさ。
投稿者:Anthony
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