羅須地人協会・賢治の家 (岩手県 花巻市)
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花巻農学校を依願退職した賢治は、羅須地人協会 (らすちじんきょうかい) を設立して、ここで若い農民たちを集め、自ら書いた散文詩的な論文 『農民芸術概論綱要』 の実践を試みるのである。
でも、「金持ちお坊ちゃんの道楽だべ!すぐにダメになるべ!」 と、陰口を言う輩も多かったとか。。。

羅須地人協会・賢治の家
学校の管理人さんから鍵を借りれば、内部を見学できるとのこと。
しかし、残念なことに、ちょうど休み中で内部は見学できませんでした。
でも、窓ガラスが多いので、しっかりと内部を見ることができましたね。
ここで、 昭和の初期の農村で、「音楽会」 「レコード鑑賞」 「エスペラント語の講義」 等を行ったなんて!
あまりにも、アバンギャルドでハイセンスすぎるなー。。。。(笑)

賢治の家の伝言板
おそらく、日本で一番有名な 「伝言板・掲示板」 でしよう!
玄関脇にあります。けっこう大きい。
農耕自給生活を始めて多忙になった賢治が留守のとき、行く先をこの伝言板に書き込んだという。

有名なポーズの賢治の像
この像の元となった、あの有名な賢治の写真は、ベートーベンの服装とポーズを真似したものだそうです。
自ら写真屋を呼んで撮らせたとのこと。
ベートーベンが大好きだった賢治は、有り金をはたいてレコードを買い集めたとか。
なんと、ハイカラでハイセンスなことか。。。(笑)

花巻農業高校にあるプレート
賢治の論文 『農民芸術概論綱要』 のラスト、「結論」 の部分からの抜粋。
「…… われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である ……われらの前途は輝きながら嶮峻である 嶮峻のその度ごとに四次芸術は巨大と深さとを加へる 詩人は苦痛をも享楽する 永久の未完成これ完成である 理解を了へばわれらは斯る論をも棄つる 畢竟ここには宮沢賢治一九二六年のその考があるのみである」
銀河を包む透明な意志 か!? 詩人は苦痛をも享楽する か!? 永久の未完成これ完成である か!?
う~む、奥の深い言葉だ。
透明な爽快なら実感できるが。。。(爆)
投稿者: 霧島
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