藤村広場 1 (仙台市 宮城野区)
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日本近代詩の記念碑的作品ともいわれています。
これを記念して、島崎藤村 が下宿していたところに 「藤村広場」 が作られました。

「日本近代詩発祥の地」 の碑
碑には、こう刻まれています。
名掛丁藤村下宿 「三浦屋」 跡 ここ三浦屋にありて 若き島崎藤村 日本近代詩の夜明けをつげる 『若菜集』を生む
ここは、JR仙台駅の東口の北側にあたります。
20年くらい前までは、通称駅裏と呼ばれていて古い木造の民家や商店が乱雑に密集し、かなりごちゃごちゃ場所でした。
しかし、今ではきれいに再開発されマンションやショップ、飲食店が立ち並んでいます。

藤村広場には、巨大な蝶々の絵が描かれている。
『若菜集』 の表紙を飾った蝶々です。
まるでナスカの地上絵です。なんでこんな絵をわざわざ描いたのだろう?
広場にいる人間には、何が描かれているのか なんてのは全く分からないのです。
上空から見て初めて分かるのです。
これは絶対に見なくては!と思い、近くのマンションの立ち入り禁止の非常階段を勝手に乗り越えて、5階まで登って撮影しました。やれやれ。(爆)

『若菜集』 の表紙
初版本の復刻。
だれがデザインしたのでしょうか?白い蝶々が象徴的です。

「島崎藤村 青春の地・名掛丁」 の碑
この碑は歌碑にもなっています。
向かって左右の面には、超有名な詩 『初恋』 の一節が刻まれていました。
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたえしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
(『若菜集、初恋』 より)
*仙台滞在時の 魯迅 については、下記を参照のこと。
→ 「魯迅と仙台 東北大学 片平キャンパス 1」(Anthony's CAFE 2009/07/08)
→ 「魯迅と仙台 東北大学 片平キャンパス 2」(Anthony's CAFE 2009/07/14 )
投稿者: 霧島
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