映画 『岳 -ガク-』

映画 『岳 -ガク-』ポスター
「ビックコミックオリジナル」 に連載中の漫画 『岳 みんなの山』 は、コミックス 全14巻が刊行されていて、なんと計380万部を突破してなお売れ続けている、大ベストセラー作品である。
私も 連載初期からのファンで、コミックスは10巻ほど持っている。
映画は、実景も多く使われ、それに特殊効果を巧みに織り交ぜて、迫力のあるシーンを生み出していました。けっこう期待通りでしたね。良かったです。
最大のクライマックス、吹雪と雪崩、クレバスでの救助シーンは、ほとんどがセットだったというのですから驚きです。
舞台は、北アルプスの雄大な山々。主人公の島崎三歩(小栗旬)は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの救助を行なっていた。
彼は、山をこよなく愛し、世界中の山々を登り歩いてきた山のエキスパートである。
そんな三歩の暮らす山に、北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの椎名久美(長澤まさみ)がやってくる。
登山は危険と隣り合わせ。山岳救助の物語だから、生死がかなりリアルである。
両親の前に運ばれてくる息子の遺体。小さい息子の前で息を引き取る父親。岩場を滑落して、手足がバラバラになり激しく傷んだ遺体。冬山で遭難し真っ黒になって発見された遺体などなど。
過酷な現実を前にしても、三歩は嘆いたり、悲しんだりはしない。説教したり、叱ったりもしない。
現実を淡々と受け入れ、遭難死した人にも、救助された人にも、「良く頑張った! また山においでよ!」 と同じように語りかける。
映画 『岳 -ガク-』 予告編 (動画)
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この作品は、第1回 「漫画大賞」(全国の書店員が選ぶ本屋大賞の漫画版) と第54回 「小学館漫画賞」 を受賞している。
当初から 「独特の死生観」 を持った漫画であると言われていた。
山での遭難は、死を含めて、敗北でも、愚かなことでもない。単なる失敗なんだということだろう。
作者は言っている 「遭難は結果に過ぎない。いろんな思いを持って人は山に登る。その思いや道のりを認めてやりたい。人間は、誰だって失敗はするのだ」 と。。。。。
投稿者: 霧島
→ 映画 『岳 -ガク-』 公式サイト
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