試験に出る大阪弁 辞典 第十二回 「関東煮」

かんとだき【かんと-だき】


 コンビニや大手チェーン店の居酒屋が普及して、大阪中どこにでも 「おでん」 という言葉が氾濫しているが、俺が子供の頃は街中に 「おでん」 なんて物はなかった。

 あるのは全て 「関東煮」 であり、「おでん」 は漫画 『おそ松くん』 のチビ太が手に持っている正体不明の△〇□な奴だけだった。

 
 「かんとうに」 ではなく 「かんとだき」。

 「煮」 と書いておいてわざわざ 「炊き」 と読ませる強引さ。

 「関東のモンなんか、味が濃いて食えんわぃ」と言いながら何故に 「関東」 の名を付けたのか?

 確かに 「関東煮」 は、今の 「おでん」 より色は濃かったように思うが。

 
 このままでは、関東煮は絶滅してしまう。

 そうだ、何が足りないといっても「コロ」* が,足りないのだ。

 あの鯨油臭さがなければ、関東煮の完全復活はない。

 
 大阪に関東煮を復活させるために、日本の商業捕鯨を復活させよう!

 アメリカ人には関東煮のコロの味は分かるまい。



*編集部・注:鯨油を搾り取った後の部分。油かす。 大阪(特に河内地域)では、牛内臓肉を油で揚げたカスを好んで食べる習慣があり、鯨も同様にカスを好む傾向がある。




投稿者: ぐっちゃん 



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コメント 1

There are no comments yet.
山口ジジイ
2010/02/13 (Sat) 01:46

じゃりんこチエで、
かんとだき屋が、流行るというエピソードがありましたね

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