別館 第六幕 『スター・トレック』 は、落ちそう(落下)で落ちない映画で、これ、わたすは面白いと思ったにゃ。
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映画 『スタートレック』 は、上下位置というか、重力というか、「落ちる」 を意識させる映画ですた。
子供の時のカークは、免許もないのに(たぶん)、叔父さんか誰かの車を運転しまくって、あげくの果てに、お巡りに追跡され、それを振り払うのに、車は落ちて(落下)しまうんだよね。
平原に出てくる峡谷。ここで、スポックの母は、地割れた地面に堕ちていく。
ところが、カークは、落ちていかない。
落下するのと落下しないのとの差、みたいのが随所に散りばめられている。
敵戦艦内での決闘で(なんで、敵船とはいえシップ内で、手すりすらない、危なっかしい通路がわざわざくまれているのだ?)落下しない。
ネロが、バルカン星に放つブラックホール生成液注入のためのドリルに無事着陸する。(なんで、ドリルに近づくために、スカイハイをやる必要があるのだ?)
落とす、という幾重にも組まれた試練(?)を無事カークだけがクリアする。
スポックの持つ 「理論」。
理論は、科学だから、万人、誰でもが同じように結果に辿り着くことなのだが、落ちる者と落ちないカークと「差」は、万人誰でも同じではないから(スカイハイの失敗があるように)、決して同じ結果を導かない。
カークが、どうして、勲章までもらって、キャプテンになれたかというと、この落ちない才能(?)が確かにあったことなのだけど、この、論理ではなく(だから学者なんかの、理詰めで証明されるような理論ではなく)、才能だってことをさりげなく言ってる。(とわたすは確信するのだが)
このカークの優位性を、わたすたちに明らかにしてくれる映画 『スタートレック』 は、とても面白うございますた。
投稿者: 今井 政幸
→ 『スター・トレック』 公式サイト
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