第十三幕 シュレック3

ブルータスとアントニー 映画「シュレック3」

 <遠い遠い国>の急変を知った急遽シュレック達はマーリンの魔術にすがって帰ることに。
 ところがマーリンの魔術がおぼつかない。帰るには帰れたけれど、ドンキーの心と体が長靴をはいた猫と入れ替わってしまう。
 この入れ替わりが今回の映画のポイントです。

 さて、今回の物語は、王様の跡継ぎ問題。

 チャーミング王子は、場末の芝居小屋で、観客から馬鹿にされながらも、王位に就く夢を追いかけるかのように、怪物退治を演じています。
 彼が立ち寄った、周囲から冷ややかな視線がいっせい注がれる、とある酒場で、フック船長、サイクロップス、暴れん棒、魔女、鎧男、首なし騎士といった、おとぎ話の悪役たち相手に、なぜ、おとぎ話では、悪役たちの側からお話が語られないのか。
 どうしていつも一方的に悪者にされてしまうのか。俺たちだって幸せになりたいし、夢だってある――、名演説を一席。
 これに悪役達が心動かされ、一斉に蜂起したことからシュレックのいないお城は彼らの手に。
 チャーミング王子の正論の勝利でもありましょう。

 分が王位を継ぎたくないがために、もうひとりの王位継承者アーサーを連れ戻ってきたシュレックは、しかし、アーサーの命を助けんがためにみずから捕らわれの身にと。
 この時、信じ切ってたシュレックに裏切られたと勘違いしたアーサーは、シュレックの機転で命びろいしたのも知らず、シュレックへの怒りがおさまりません。
 大げさにも、芝居仕立てで、次期王位継承を国民に見せつけようとチャーミング王子が用意する大劇場の舞台に戻ってきて、チャーミング王子にやられる寸前のシュレックに猛抗議。
 このシュレックへの罵倒が、やがて周囲からの説明で事情をすべて理解し、いつしか、チャーミング王子の非を滔々と論じ始めます。

 「転校生」という、男の子と女の子の心が、互いに入れ替わることで、それまで知らなかった相手の気持ちがより分かるようになるという映画がありました。

 この「シュレック3」での、ドンキーと長靴をはいた猫との体の入れ替わりは、そのことで、互いがより相手のことを知ることとは決してなりません。
 しかしそれは、おとぎ話を、悪役たちの側から主張すれば、という視点の切り替えを示唆し、それまで、学校では苛められてるだけで、自閉的だったアーサーがシュレックに出会うことで得る、自分の立場からだけのいいわけを主張するのではなく、周囲に認められるべき人物像とはどうあるかを思い知り、自己変革してゆく姿を示唆する象徴的なエピソードです。

 そんな自己変革を遂げたアーサーが繰り出す演説は、チャーミング王子の名演説で蜂起した悪役達の心をやがて変えていくのですが、あとは映画を見てのお楽しみ。


投稿者: 今井 政幸


「シュレック3」公式サイト



 劇場に足を運ぶ前に、チェック!

「シュレック3」公開記念で、前2作のDVDが今だけ、2枚で¥2.990!(期間限定品)

 アマゾンなら更にお求め安く、¥2.339円で送料無料です。


  ↓ 




[人気blogランキング] ←クリック投票に協力して下さいませっ!
関連記事
スポンサーサイト






にほんブログ村 その他趣味ブログ 多趣味へ ← クリック投票に協力を! 編集部・執筆陣のやる気がUPします!

0 Comments