その66 食育

→ 前回 に続いて教育行政批判を!
私の通っていた東大阪市立の小学校には築山(つきやま)が存在し、山の中にはアケビやザクロなど食べられる実がなっていて、昼休みには築山に入りびたりであった。
遠い記憶の事なのではっきりとは覚えていないが、赤く細い花の蜜を吸ってあまりの美味しさに幾つもの花を採ったのを思い出す。
今にして思えば、私の「精白された砂糖」が嫌いな訳は天然の甘い花の蜜を吸った記憶に由来するかもしれない。
今はどうなのだろうか?花の蜜を吸って「美味しい」と喜んでいる小学生は都会では存在するのだろうか?アケビだってそうである。
昨年の秋に、職場のお客様がアケビを採って来て下さって、私がおもむろにかじりついたところ、見ていた若手スタッフが「ウワァー!食べた!」「気持ち悪い!」「頭おかしいんじゃない?」との様々な反応をいただいたが、一体最近の学校では何を教えているのかと疑問に思った次第だ。
ちなみに、私がアケビを食べるのに一番の拒否反応をおこしていた女性は「鮭の切り身」があの状態で海を泳いでいると信じて疑わない現代人である。
昭和四十三年生まれの私としては、こんな経験をすると本当に困ったものだと痛感する。
聞くところによると最近ではカエルやフナの解剖を実施している学校も減っているとか言われている。
確かにカエルやフナを解剖して最後には「カエルの墓」などと立て札を立てて「禁じられた遊び」みたいな教育をするのもどうかと思うが、せめて魚を捌く(さばく)工程くらいは小学生に見せてはどうかと思う。
私の好きなブログの管理人氏の「アサリ」を生きたまま熱湯に放り込み、アサリの犠牲の上に美味しいアサリ汁をいただくという記事を読ませていただいたが、まったくその通りだと思う。
ましてや政府が「食育」などと言う以上は公立学校において、魚のウロコを剥ぎ、エラを取り除き腹を割って内臓を取り、三枚におろし、そしていよいよ料理の段階に至る程度の事を教育で義務付けられないかと深く思う。
自動販売機では果物ジュースが簡単に飲めるが、是非とも公立学校に築山を造っていただいてアケビやザクロやサルナシやプラムキングの栽培をしていただきたいものだ。
それが日本再生への第一歩だ!
投稿者: Nao
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