第12回 真理の鏡教団(仮名) 三代様

掘削ユンボ

現場の施主である、宗教法人真理の鏡教団(仮名)は、代々世襲である。

 
 初代は既に亡くなっており、当代は息子である二代目である。

 現在の真理の鏡教団(仮名)の、ナンバー2が、二代目の息子の三代様だ。

 信者からは、若神様、若、三代目様、などとよばれている。

 信者にとっては、当代の二代様と並んで、「神聖にして侵すべからず」、絶対的な存在である。


 これを日本の隣国に例えると、


 一代目をK日成 一代で、教団をつくったカリスマ(信者にとってだけど)

 二代目 K正日 カリスマ性を残している当代。現教団のナンバー1。

 三代目 K正男 少しできが悪い感じがする。

 を思い浮かべると分かりやすいかもしれない。


 造作完了立会い、つまり仕上げ工事が始まる前の立会いには、この三代様がくるのだ。

 彼は、隣のK県で、完成後にエレベーターをつけさせた男だ。


 現場は特に何の問題もなく、すいすいと進んでいった。

 私の担当した現場も、うまくすすんでいった。

 さしづめ嵐の前の静けさか。


 造作完了が近づき、三代様がくる一週間ほど前から、現場事務所はあわただしくなった。

 2~3日前にはA建設東京本社の設計担当や、おえらいさんらが、合わせて10人くらいだったろうか、到着していた。

 現場は2~3日前からストップして、業者には、とにかく掃除させた。

 道具や残材なども持って帰らせて、現場をきれいにした。


 A建設東京本社からきたお偉いさんも、 「よし、これならいいだろう。」

 と、言ってくれたのである。




投稿者: 山口ジジイ



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