第5回 所長登場
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少し時間軸を戻し、私の初出勤から、5日目にもどる。 私の初出勤の5日後、スーパーゼネコンA建設の所長が現場にやってきた。
所長は、この現場のような、ゼネコンとしては比較的小規模の現場をいくつかもっており、それぞれの現場を巡回しているのだ。
だから普段は、各現場の主任が、現場の実質的な責任者なのだ。
所長
「おはよう。」
主任・私
「おはようございます。」
所長
「山口ジジイさん、これは間違いないかね。」
私
「はい?」
私が初出勤の日に作った、隣地の高低差をまとめた資料だった。
この現場での初仕事だった。
主任に指示され、レベルという水準をはかる機械で測定し、資料にまとめたのである。
(何か問題があるのか??) 私は、寒い季節だったが、額に汗が浮かんだ。
所長
「いやー数値がね、全然違うんだよ、図面と。ひどいとこは1mくらい違う。どうやって測ったんだい。」
私
「・・・。これこれこういう具合にレベルをとりました。そんなに違うことはないと思いますが。」
と答えた。
所長
「おかしいなあ、図面と全然違うんだよなあ。主要なポイントだけ、もう一度測ってみてくれるか。」
私
「はい、分かりました。(間違ったんだろうか・・・・)」
所長立会いの下、初出勤の時と同じ土工に箱尺(メジャーのようなもの)をたてさせ、主要なポイントをレベルで測った。
所長に数値を伝えると、
所長
「・・・・・・・・・・・・。 うーん、合ってるなあ。」
私の資料は、間違いなかった。
所長
「これはいかんなあ、元の図面が違っている。」
A建設の子会社にあたるB道路が、以前現地調査した元の図面が間違っていたのだ。
所長
「山口ジジイさん、よく見つけてくれた。このままでは大事になるところだったわい。今、間違いが見つかって助かったよ。」
所長は私に、そう言ってくれた。
要するに私は、ポイントをあげたのであった。
投稿者: 山口ジジイ
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