第四十七幕 マイ・ブルーベリー・ナイツ

ポップスと映像美のコラボが魅せる   映画 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』


マイ・ブルーベリー・ナイツ ポスター



 失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)が、彼が立ち寄ったカフェのオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)に、不要になった彼のアパートの鍵を託そうとしたことから、二人の会話が始まりました。

 いつしか瓶の中に溜まってた数多くの鍵の、一つ一つにある別れの物語を、ジェレミーはエリザベスに語り聞かせます。

 失恋に傷ついたエリザベスは、「すべての出来事には理由がある」として、自分の責めます。が、ジェレミーは、いつも売れ残るブルーベルー・パイをたとえに、結果は、偶然でしかないと諭します。

 道一本隔てた向こう側に渡る勇気がないため、エリザベスは、遠回りして、向こう側にいくことに決めました。

 車を買うお金を稼ぎながらの、エリザベスのアメリカ横断の旅が始まりました。

 メンフェス、エリ、ラスヴェガス、ヴェニス・ピーチ。

 アメリカ横断の旅は、エリザベスの傷心旅行であり、自分探しの旅でもありした。

 旅先で出会った人たちから、エリザベスは、他人を通して自分の姿を見いだします。

 そんな自分の気持ちや旅の印象を、エリザベスは、手紙に書き綴ってジェレミーに送ります。

 飲んだくれの交通警官のアーニー(デヴィッド・ストラザーン)と、別れた彼の妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)との凄絶な愛情。

 他人の言葉を信じない、カード賭博のレスリー(ナタリー・ポートマン)から伝授される人の心の読み方。

 出会った人たちから触発されたエリザベスは、やがて自分自身を取り戻し、ニューヨークで、渡れなかった向こう側へも行ける自信がつくのでした。

 ノラ・ジョーンズ「ザ・ストーリー」、キャット・パワー「リヴィング・ブルーフ」、ライ・クーダー「エリ・ネヴァダ」、オーティス・レデイング「トライ・ア・リトル・テンダネス」、ルース・ブラウン「ルッキング・バック」、ライ・クーダー「ロング・ライド」、メイヴィス・ステイブルズ「アイズ・オン・ザ・プライズ」、続木力「夢二のテーマ」(ハーモニカ・ヴァージョン、梅林茂作曲)、エイモス・リー「スキッピング・ストーン」、ライ・クーダー「バスライド」、カサンドラ・ウィルソン「ハーヴェスト・ムーン」、ハロー・ストレンジャー「ザ・デヴィルズ・ハイウェイ」、グスタヴォ・サンタオラージャ「パハロス」、キャット・パワー「ザ・グレイテスト」。

 ウィン・カーウァイが、数多くの中から選んだ曲が、斬新で、絵画的で、シュールな映像にうまくマッチするこの映画は、写実で客観的なフィルム画面と、心情的な音楽を掛け合わせて、奥深い、内容のある会話で、現実の痛手を負った失恋から、新たな一歩を踏み出す女性が、偶然出会った新たな恋物語です。


 カウンター越しの、奇妙な、ぎこちないキスシーンが、勇気と希望を与える、映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」はお洒落な映画です。



投稿者: 今井 政幸


『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 公式サイト






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1 Comments

せきもんた

ストーリーが散漫

ストーリーが散漫、
会話がしっくりいかず感情移入ができない。

  • 2009/01/02 (Fri) 20:27
  • EDIT