その101 郷愁

子供の頃、少し遠くの校区外まで行き、線路の上で遊ぶのが好きでした。
単線の城東貨物線(複線化されて、今春 「JRおおさか東線」 として旅客線開業された)のレールに耳を当てて「コトンコトン・コトンコトン」と近付いて来る列車の音を聞いてはワクワクしたものです。
そして、やんちゃ坊主三銃士はイタズラの準備を始めます。
なけなしのお小遣いですが、十円玉を線路の上に置きます。
次に駄菓子屋さんで買ってきた、カンシャク玉を子供なりに等間隔に綺麗に並べます。
おっといけない。先客が線路の上に石を置いてます。これはルール違反なので蹴り散らします。
後は運転士に見つからないように三銃士は土手の陰に身を潜めて、やがて来る貨物列車を待ちます。
せっかちな私は待ち切れずに、線路に飛び出しレールにもう一度耳を当てます。
確実に列車は近付いています。
そして遂に、列車は私達の目の前を通り過ぎます。
パンパンパーン!と弾けるカンシャク玉。
すっかり伸びて煎餅のようになった十円玉。
記念品です。
そして三銃士は、城東貨物線の土手で イタドリ (スイスイ、スカンポ)を採って皮をむき「スッパイスッパイ」と言いながら、日が暮れかけたオレンジ色の夕陽の中を家路につくのでした。
以下私事にて。
春の呼び声が聞こえる昨今ですが、今国会においては、まったく何も決まらない最低最悪の国会だと身を持って感じております。
また、それとは別に自分の勝手でコメントへの返信レスが出来なかった事を、この場でお詫びいたします。すみませんでした。
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投稿者: Nao
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