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世界遺産 富岡製糸場 (群馬県 富岡市)
先週、所用で群馬県に行ったついでに、時間がとれたので世界遺産の 富岡製糸場 と 岩宿遺跡 を駆け足で巡ってきました。 富岡製糸場には、「世界遺産になったから行ってみるか!」 という単純な理由で訪問しました。 あまり、期待していなかったのですが、非常に良い意味で期待を裏切られました。(笑) 良かったです。 工場関係の建物だけでなく、首長館(ブリュナ館)や寄宿舎、寮なども保存されているので、どのような環境...
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少年三遊亭団 (ショート・ストーリー)
その昔、「少年探偵団」 のパロディで、「少年三遊亭団」 というふざけたパロディを考えたことがある。 「怪人二十圓生(かいじんにじゅうえんしょう)」 という謎の怪盗に、小咄(こばなし)少年が率いる 「少年三遊亭団」 が挑むというものだ。 怪人二十圓生の名の由来である 「三遊亭圓生」 の名は、「柳家小さん」 と双璧をなす落語界の大看板である。 その名を無断借用している怪人二十圓生に、「三遊亭明智小五郎」 の弟...
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蔵王連峰 名号峰 Ⅱ (宮城県 川崎町)
Photo by Kirishima北蔵王縦走コースから望む雲上の 雁戸山 (1485メートル) 誰とも会わないだろうと思っていたら、なんとこのあたりで、山形県側の蔵王ダムから登って来たというおじさんに出会いました。 いやー、驚きました。 なんか、ほっとしたというか、嬉しくなりました。 少し話をして別れた後、すごいスピードで登っていきました。 年齢は、わたくしと同じくらいのようでしたが、すごい健脚です。驚きました。「追分」...
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コンプレックス と コンプレッサー (ショート・ストーリー)
最近気付いたことだが、どうやら弟は 「コンプレックス」 と 「コンプレッサー」 を取り違えているようだ。「あいつ、俺にコンプレッサー持ってるようでさ」 そんなふうに以前弟が言った時には、まあ言い間違えだろうなと思って、敢えて突っ込まなかった。 で、昨日の弟の発言がこれである。 どうやらテストの成績がとっても悪かったらしい。「俺、もうダメだ。俺、頭も悪いし、要領も悪いし、性格もコンプレッサーの塊でさ...
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蔵王連峰 名号峰 Ⅰ (宮城県 川崎町)
刈田岳から蔵王山(熊野岳) ~ 追分 ~ 名号峰(みょうごうほう)とプチ縦走をしてきました。 下界は厚い雲が広がり、どんよりとした天候でしたが、山の上は薄曇りで晴れ間もあり、涼しくて最高のトレッキングができました。 大満足です。 賽の河原~かもしか温泉~追分経由のコースが通行禁止だったため、刈田岳のレストハウス(8:00発) → 蔵王山(熊野岳) → 追分 → 名号峰(9:50着) 名号峰(10:30発) → レストハウス(12:30着)...
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二階からメガスリー その3 (ショート・ストーリー)
CMの後、「二階からメガスリー」の後半部分が始まった。 しばらく戦闘シーンを見ていた弟が首を傾げ始める。「おかしい。今度の 『鼻水鬼(はなみずき)』、やたらと強すぎる。頭もいいし、余裕もたっぷりだ。もしかして、正体不明だった大首領なんじゃないか?」「怪人のこと、ハナミズキっていうの? 綺麗な名前ね」投稿者:クロノイチ...
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二階からメガスリー その2 (ショート・ストーリー)
弟イチ押しの特撮ヒーロー番組 「二階からメガスリー」 を今日も見せられることになった。 別にあたしはハマってなんかいない。 嫌々である。 いや、ホントに。 今日はなんかドロドロした話である。メガポイントが慢心から大失敗をやらかして、周辺の建物に損害を出してしまった。 いきなり明かりを落とした作戦室で緊急会議である。 それにしてもなぜ部屋を暗くするんだろう?投稿者:クロノイチ...
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義経寺 (青森県 外ヶ浜町)
龍馬山 義経寺(りゅうばさん ぎけいじ)は、三厩(みんまや)漁港を見下ろす高台に建っている。 明治元年に、三厩の地に残る義経伝説にちなんで 「義経寺」 と呼ばれるようになったそうです。Photo by Kirishima義経寺、浄土宗津軽三十三観音霊場 第十九番札所。 義経主従は、蝦夷が島(北海道)に渡る際この寺に滞在したという・・・・義経寺からの展望。 三厩湾が一望できる。 石段を登ってトップまで行くには一汗かきます...
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二階からメガスリー その1 (ショート・ストーリー)
弟は最近妙な特撮ヒーロー番組に凝っている。 ありきたりの子ども向け集団ヒーローだと思う。でも、弟に言わせると 「センスがいい」 らしい。 あたしは別に何の興味もなかったのだが、なんだかんだで口車に乗せられて、一緒に録画を見ることになってしまった。 これが信者の布教活動か。恐るべし。 タイトルは「二階からメガスリー」。投稿者:クロノイチ...
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竜飛漁港 と 太宰治文学碑
Photo by Kirishima国道339号線、通称 「階段国道」 この国道を100メートルくらい下っていくと、竜飛漁港に出る。竜飛漁港、竜飛の集落。 高台に見える建物が 「ホテル竜飛」。 ここから300メートルくらい行ったところに太宰の文学碑がある。竜飛漁港にある太宰治文学碑。 太宰治をして 「ここは本州の極地である。この部落を過ぎて道はない。ここは本州の袋小路だ。」 と言わせた漁村である。 現在でもその面影は失わ...
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竜飛崎 (青森県 外ヶ浜町)
今回の旅の最大の目的地竜飛崎にやっとたどり着きました。 天候にも恵まれ、北海道をまじかに見ることができました。 良かったです。Photo by Kirishima竜飛崎から望む。 竜飛崎付近は標高100メートル前後の高台になっていてる。 大地の東側からは、竜飛漁港やその向こう側に北海道の山並みが大きく一望できる。竜飛崎の先端付近。 先端付近からは竜飛崎灯台や津軽海峡を挟んで、北海道の山並みが大きく見える。同じく竜飛...
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後悔先に立たず (ショート・ストーリー)
「後悔先に立たず」 という言葉がある。 当然だ。後で悔やむから後悔なのだ。 では、もし、仮に時空の法則をねじ曲げて後悔を先に立てることができたとしたら、どうなるのだろう。 幸せになれるのだろうか。投稿者:クロノイチ...
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十三湖 と しじみラーメン (青森県 五所川原市)
Photo by Kirishima十三湖湖畔、元祖 「しじみラーメン」 の和歌山。 後方にみえるのが、太宰が小説 『津軽』 のなかで 「人に捨てられた孤独の水たまりである」 と書いた十三湖である。「やがて、十三湖が冷え冷えと白く目前に展開する。浅い真珠貝に水を盛つたやうな、気品はあるがはかない感じの湖である。波一つない。船も浮んでゐない。ひつそりしてゐて、さうして、なかなかひろい。人に捨てられた孤独の水たまりである。...
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舞台・羅生門 (ショート・ストーリー)
※時代考証は全くしていません。 新劇 「舞台・羅生門」 は初日から閑古鳥が啼く惨憺たる有り様だった。 最終日、舞台を見に来ていた原作者に新聞記者がインタビューを試みる。「芥川龍之介さんですね。取材させていただいていいですか?」「いいですよ。まあ、舞台はこんな体たらくですが、僕は原作を提供しただけですからね。責任は一切私にはありません。ですから遠慮せず何なりと訊いてください」投稿者:クロノイチ...
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亀ヶ岡遺跡 (青森県つがる市)
新青森駅からレンタカーで、 斜陽館 → 木造駅 → 亀ヶ岡遺跡 → 十三湖 → 竜飛岬 → 義経寺 → 蟹田 → 新青森駅と津軽半島をほぼ一周してきました。 太宰治の小説 『津軽』 のコースの逆コースです。 約200キロ! けっこう強行軍でした。(笑)Photo by KirishimaJR木造駅の巨大な遮光器土偶、通称 「しゃこちゃん」(笑) いやー、まじかで見るとすごいです。 圧倒的な存在感。 巨大です。 この土偶は、東京国立博物館に所...
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小説の神様 (ショート・ストーリー)
唐突な質問だった。「よう、姉ちゃん。 『マンガの神様』 って誰か知ってる?」「手塚治虫でしょ。有名でしょ。知らないの?」「アチャー。 『オサム』 っていうんだ。 『オサムシ』 かと思ってた」「馬鹿ねえ。で、いきなり何でそんなこと聞いてきたの?」 あたしがツッコミを入れると、弟は慌てた様子でこう言った。投稿者:クロノイチ...
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太宰治 記念館 「斜陽館」 (青森県 五所川原市)
先週、JR東日本の大人の休日俱楽部パスとレンタカーを使って、津軽半島を周ってきました。 天候にも恵まれ最高の旅でした。Photo by Kirishima太宰治 記念館 「斜陽館」 明治40年、津軽の大地主・大富豪の津島源左衛門(太宰の父)が今の金額にして約10億円をかけて建築した入母屋造りの大豪邸である。 旅館 「斜陽館」 として営業していたものを町が買い取り、1億円以上をかけて解体修復し、建築当時のままの姿によみがえらせた...