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制服と白雲 (短歌)
制服の われの頭上に 白雲は 吹き上がりおり 渋谷の空を投稿者: 小島 なお(初出:2005/07/21)...
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恋の船出 (短歌)
悲しきは 海に向って 叫ぶ夜の帰らぬ声の むなしさ問うて新しき 恋の予感に 胸さわぎ与えられし 花の一挿しに好き好きと 重ね言葉の 心底に誠意見られず 口舌の徒の荒海に 乗り出しそうな 恋の末思案飛ばして 船出そうかな投稿者: 光太郎(初出:2005/07/06)...
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熊野の海 (短歌)
還り来よ 汝がふるさとは ここにあり 縮緬皺の 波の最果て補陀落へ 指して船出の 覚悟あり 熊野の山は 眼の裏にあり波涛千里 むくろとなりて 果てるとも めくら舟にて 南無阿弥陀仏全山を ゆるがす蝉の 声を励み 海に訴う 専らの念仏さなきだに 哀しきものは あの夕陽 父母の温顔 思い出しにき投稿者: 英泉(初出:2005/07/09)...
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淡路島 (俳句)
海岸の ビキニに祖父の 恵比寿顔子等遊ぶ 海岸の蟹 砂の影声高く ビーチボールが 回り行く夏雲や 母の姿を 探しおり投稿者: 光太郎(初出:2005/07/31)...
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夏祭り (俳句)
鉢巻や 祭り衣装の 艶やかに踊る夏 遠目に光る 玉の汗携帯を 掲げて写す 夏祭りビール飲み 祭り屋台 しまいおり投稿者: 光太郎(初出:2005/07/27)...
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台風 (短歌)
沖縄の 防風林の 木陰にも 恋を語らう 青春宿るそのかみも 男名前は たえて無し 女に似るか 台風の性天と地の 苦も穢も滅す 心地して 台風一過 われ立ち上がる投稿者: 英泉(初出:2005/07/17)...
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ライヒの響き (短歌)
海辺にて ライヒの響きに 耳を寄せ電子の波に この身を任す投稿者: 多雨中微子(初出:2005/07/14)...
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名古屋 (俳句)
岩倉や 一豊の町 蝉時雨打ち水す 尾張名古屋 風止まり 汗かきて 名古屋の街 ゆらゆらと 投稿者: 光太郎(初出:2005/07/21)...
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京都 (俳句)
鯖寿司や うちわで囃す コンチキチだんじりに 白粉つけた 稚児笑い投稿者: 光太郎(初出:2005/07/20)...
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木漏れ陽とベンチ (俳句)
木漏れ陽の ベンチで語る 老夫婦七夕の 終われる笹に 礼つくし汗かきて 氷菓子頬張る 双子かな波けたて ジェットスキーの かすみいく木漏れ陽と 木の葉の囁き 眠りゆく投稿者: 光太郎(初出:2005/07/08)...
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天神祭 (俳句)
玉の肌 汗のしずくや ギャル神輿神輿ゆれ 君らの胸に 夏来たる「うーちましょ」 天神祭 幕ひらく 寄り添えば 夜空に恋の 花火かなひょっとこの お面の幼子 肩車 投稿者: 英泉(初出:2005/07/24)...
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七夕に・・・ (詩)
色とりどりの折り紙をはさみで切って 短冊にして想いのたけを 夜空に短冊は 小さくてもいい笹のなびく風に乗りそれを緑の舟にしてさながらスパンコールの海を行くあなたの見える七夕の空にわたしの想い 散りばめてほんの1枚の 短冊でいいわたしの胸の中のちいさな幸せのひとかけらあなたの傍で輝ければそれでいいから投稿者: 浅葱斑(初出:2005/07/11)...
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七夕の隠れ星 (短歌
隠れ星 渉れぬ川に 綴り詩消えては宿る 今宵笹舟投稿者: 愚憂恥(初出:2005/07/07)...
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木漏れ日とセピアの写真 (短歌)
「死んだなら、これを私と思ってね」 木漏れ日を掌に 笑みし乙女よ木の間から まぶしく小さきもの いでて われさしまねく 信濃大町改札から身を乗り出して 手うち振り 「はるかだね」 と 木崎湖小町夢の中 燕岳(つばくろだけ)への 九十九道 「こっち、こっち」と 木漏れ日の声木漏れ日は はるけき青春(とき)の 匂いあり セピアの写真 取り出して見き 投稿者: 英泉(初出:2005/...
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そらいけ! タンパンマン 後編 (ショート・ストーリー)
ここはドッコイ神殿の内部。 この神殿は、元来、夫婦の神様が二人で住まう美しい神殿だったが、今やすっかり悪人のアジトと化してしまっていた。 その悪人の名はゾウキンマン。薄汚れた雑巾そのものの顔を持つ、タンパンマンのライバルである。威張りたがりで人を困らせるのが生き甲斐という、ねじ曲がった心の持ち主だが、ガールフレンドのフキンちゃんには頭が上がらない。「ゾウキンマン! こっち来て!」「今度は何? フキ...
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瀬戸の海 (俳句)
鯔漁の 掛け声勇まし 瀬戸の海投稿者: 英泉(初出:2005/07/04)...
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藍の海 (俳句)
蛇皮線の 音色が渡る 藍の海 投稿者: 英泉(初出:2005/07/04)...
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木漏れ日の人 (詩 )
傷ついたとき砕けてしまいそうなとき言葉がほしくてあなたにもたれる木漏れ日の下で うたた寝をするようにあなたの胸に 耳を寄せる嫌なこと悲しいこと 忘れたくてうなだれてみる子供のようにするとこころは 浄化されて不思議だね本当に不思議だね 投稿者: 浅葱斑(初出:2005/07/03)...
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そらいけ! タンパンマン 前編 (ショート・ストーリー)
以前、アンパンマンのパロディとして、ゾウキンマンとフキンちゃんというキャラを考えましたが、なんとなくストーリーが作れそうな気がしたので、今回考えてみました。 ただ、まだ構想がうまくまとまりきっていません。 人物描写や状況描写もほとんど皆無ですが、台詞回しだけでも楽しんでいただけたら幸いです。 今日も今日とて我らがヒーロー・タンパンマンは、毛脛剥き出しの短パン姿。短パンそのものの頭をヒラヒラさせ...
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「七夕みたいね」 とほほえむ女 (短歌)
七夕の 逢瀬を見上げ 二人して 波の音聴き 泣いたあの宿捨てきれぬ 妻子を恨み おのれを罵り 恋に胸焼く 七夕の夜一年を経て 「あなたしか…」 と 訪ね来て 「七夕みたいね」 とほほえむ女投稿者: 英泉(初出:2005/07/06)...
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名越の祓い (短歌)
水無月の 小豆の甘さ 歯にしみる 歯医者も行かず イテテテテテテ *フォフォフォッ 判るかなあ~?(笑)投稿者:縞猫(初出:2008/07/01)...
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快傑白頭巾 第三幕 「さらば戦いの日々・それから……」 (戯曲)
シーン1 畑・二人の農民が鍬で畑を耕している。農民A 「それにしても、わしらの殿様は日本一の名君じゃ」農民B 「んだ。民の暮らしのことをよく考えてくださる。あの用水を作っていただいたおかげで、日照りの時も田んぼの水に困ることはのうなった」農民A 「堤のことも忘れちゃいかん。あれを作っていただいてからというもの、どんな嵐の時も鉄砲水とは無縁じゃ」農民B 「何よりうれしいのは、年貢が安いことじ...
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海開き (俳句)
海眺め 人待ち顔の 浴衣かな夏本番 海は荒れても 茶屋開く投稿者: 光太郎(初出:2005/07/02)...
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七夕 三句 (俳句)
七夕に 笹渡せたる 日曜日コンビニの 七夕セット せがまれて短冊に 思いを乗せて 顔赤む投稿者: 光太郎(初出:2005/07/02)...
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七夕の夜 (詩)
色とりどりの折り紙をはさみで切って短冊にして想いのたけを 夜空に短冊は 小さくてもいい笹のなびく風に乗りそれを緑の舟にしてさながらスパンコールの海を行くあなたの見える七夕の空にわたしの想い 散りばめてたった1枚の 短冊でいいわたしの胸の中のちいさな幸せのひとかけらあなたの傍で輝ければそれでいいから 投稿者: 浅葱斑(初出:2005/07/06)...
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映画 『高校生 麻衣』 予告編 (ショート・ストーリー)
麻衣は元気な女子高生。 でも、ちょっとぽっちゃり。スタイルが気になる年頃。「いけない! 遅刻しちゃう!」 朝寝坊して慌てて学校に向かう麻衣は、ためらわず近道を行くことに。 けれども、麻衣の行く手には数々の危険と困難が待ち受けていたのです。「動物園を脱走した全長4メートルのニシキヘビ!」「105歳老人が運転する暴走軽トラック!」「電波障害で一斉に墜落する 『ドローン』」「何だかよくわからない物凄い...
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マンゾク!!
Photo by 831きっついコルクの栓を割らずに抜けたので、マンゾク!!(笑) えーと、明日は起きれますように会社にたどり着きますように仕事こなせますように。 よしっ、こんだけ言っときゃ大丈夫だろ!!(笑) ではでは飲も飲も( =^ω^)投稿者: やさい[編集長-ひとりごと] 僕があんまりワインは飲まないほうなんだけれど、タマに飲もうとオープナーをコルクに入れようとすると、決まってダメなのである。 いくら、引き抜こ...
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快傑白頭巾 第二幕 「恐怖の魔拳・狙われたみどり」 (戯曲)
シーン1 道・みどり、舞台の右袖より登場。落ち着きのない様子で、何度もきょろきょろと後ろを見る。ナレーター「謎の黒覆面の男によって兄を殺されたみどりは、兄の親友である早川健を追い、旅をしていた」みどり 「変だわ。ずっと誰かに見張られているみたい。気味が悪いわ。──ようし」・みどり、駆け出し、舞台の左袖へ。・しばらくして、舞台の左袖から再登場。はあはあと息を切らす。みどり 「別に、つけてくる足音も...
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梅雨の晴れ間 (短歌)
束の間の 晴れ間拡がる 朝の空軒の雀が 歌い出したよ*連日の雨で洗濯物が増える一方、やっと薄日が差してきた朝のベランダ。 軒で鳴きだした雀のコーラスに合わせて、僕も歌い出す・・・ 晴れるやー ハレルヤー♪(笑)投稿者: 庵祖兄...
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いろはがるた
ダジャレいろはがるたを作ってみました。 既出のものや、平凡極まりないものもありますがご容赦ください。 別にいいのができたら差し替えます。い インドでインドアスポーツろ ロバのいる広場は 墓石を破壊したに 仁王像に嘔吐したら臭うほ ホテルと聞いて顏が火照るへ 扁桃腺はどこだ? 返答せんかと 虎を捕らえるためトラップ作りにトライ投稿者:クロノイチ...
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もぎたての朝 (詩)
もぎたての朝に昇る太陽は とれたてオレンジ葉に転がる朝露は虫たちの サッカーボール夏の朝の 贈り物もぎたての朝が今日も始まる 投稿者:夢人(初出:2009/03/29)...