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黄色い星 (詩)
Photo by Asagimadara並んでいるよ春の切り花にはまだ早くて買い求めに外に出た並んだ 並んだ白い花から黄色い花までひとまわりして洋花を見つけてだあれも贈ってくれない色鮮やかな星咲きのブーケ花に目移りをしてそうじゃなかったわと鉢植えを買いわたしへのプレゼントだと胸をはるわたしが買ったわたしへのプレゼントなかなか咲いてくれなくてほころびかけた蕾が落ちるひとまわり大きな鉢植えにして明るい窓辺へ引っ越しをした...
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或る寓話 (ショート・ストーリー)
十八歳の時に初めてワープロを買い、タイプの練習がてら一気に書いた話です。 今となっては恥ずかしい出来ではあるものの、記念碑的なものなので、敢えて修正はしませんでした。 内容は確か田沢湖の辰子姫の伝説から題材を取ったもののはずです。 いきなり「宗教」なる言葉が出てきますが、別に、当時の僕が宗教にはまっていたというわけではありません。 ただ単に、未知なるもの・不可解なものに自分なりの考察を加えてみた...
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福寿草 (詩)
Photo by Asagimadara寿の名をいただいて幸せになれますようにと雪の下から希望を持ってきた地面から生まれてきた春いちばんのお日さまのようクロッカスよりも先に開花した深い緑が 地上のお日さまを守るために福寿草と呼ぶのだろうか黄色い花は 母の花包みこむように守っているのが眼には見えない父のようか細い母が倒れないのは父がそこに居るからなのだと地面から吹き出してひたすらに守るようにああ、良かったと そう思う投稿...
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剃髪 (詩)
髪が鬱陶しくていきなり髪を切った半年前泣いて母に揃えてもらったあれから前髪が長くなった芽吹きの季節到来乾いた風が髪を乱す切ると世の中が明るくなった化粧もしなかった顔が乏しい春色の口紅をしてみようかと並べて思う 春の装い投稿者: 浅葱斑(初出:2013/04/24 )...
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スプリング・バレー 泉高原スキー場 2015年 3月 (仙台市 泉区)
風速30メートルの強風の中、スプリング・バレー スキー場に行ってきました。 午前中は、リフトが頻繁に止まり、リフトに乗っている時間のほうが長くて散々でしたが、午後になると強風も止み、最高の春スノーボード日和になりました。よかったです。 4時間券を購入して、10時30分過ぎから14時30分まで滑ってきました。クワット・リフト午前中は猛烈な風が吹き荒れ、リフトが頻繁に止まりました。 数メートル動いては...
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八重水仙 (詩)
Photo by Asagimadara凍えた分だけ 重ね着をするあなたが生まれてくるのずっと待っていたんだよ八重咲きはセロファンよりも 優しき調べつたない華奢な扇子のようなその隙間より顔を覗かせる 幼い光よすがしい春を歌う小鳥のさえずりそれから溢れていく しあわせよ目覚めよと 呼ぶ声がするあの彼方空の彼方に 君がいる一枚ずつその衣を脱ぎ捨てるように花咲く君が そこにいる房咲きは 微笑に似ている今日もひとつ明日もひと...
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花と月 (短歌)
花が咲き 花が散る宵 見上げるは橋上の月 心寂しや*夜桜見物に出かけた帰り、一陣の風とともに散る桜の花びらが頬に・・・ さっきまで、旧友と酒を酌み交わして楽しかったはずなのに、二度と帰らない若き日々を思い出すと、月までも寂しく見えた。投稿者: 庵祖兄(初出:2008/03/25 )...
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山吹の道 (詩)
Photo by Asagimadara延々と続いていくどれひとつとして同じもののない若草色萌える樹木のトンネルを潜って鳶の声に導かれて雪解け水は 竜山川万延に湛えながらせせらぎが進んでいく麗しきものは輝き来たよ来たよ今年もわたしの胸の中にある角を失ったその星ほんの少しの時間の中で頭を垂れてしっとりと香ってくるのだ冬の厳しさに痛んだものがやたら上を目指して登ってくる山吹の光を頂に汗をかきながら列を作るよさあ 歩こうさ...
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涙雨 (短歌)
涙雨 ひらりはらりと 散る花の名残惜しくも 潔きかな投稿者:縞猫(初出:2008/04/19 )...
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神社 (詩)
Photo by Asagimadara車を走らせて 一人行くだあれも来ない 春塵の道サイレンが鳴る一人読んだ文章がちょっと乱れたけど細長い煙は ずっと流れて小さい蝋燭は消えてしまったけど何も見つかるはずもなく頭上に鳥の声がした雪どけの 始まったばかりの春阿吽の狛犬が邪を払った独りじゃなかったいったいどれほどの方がおられたのか土を持ち 松の子を2つ今朝は雨ふりでも嬉しかった投稿者: 浅葱斑(初出:2013/04/07 )...
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『四季の釣り・三重県編』 より”春” (歌詞)
春は チヌの ”乗っ込み”で 南東・五ヶ所 方面へカセや 筏の 寄せ釣りで 餌は ボケと アケミ貝釣れるかなぁ ボウズかなぁ釣果は なくとも 景色は釣れる*歌詞の 「チヌ」 とは関西名で、関東では黒鯛(スズキ目で鯛科)という魚。 「乗っ込み」 とは、産卵期になると湾内や防波堤近くの比較的浅場に寄ってくること。 「カセ」 とは、手漕ぎボートをその釣り場に固定した形のこと。 「寄せ釣り」 とは、撒き餌(アミエ...
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温室の花 (詩)
Photo by Asagimadaraどうしたんだろう何故 枯れるのか人と違い 花は場所を選ぶ植え替えて 窓辺の明るい処へお引っ越し相手の気持ちを考える咲いてくれないか環境が悪ければ咲かぬと申す 温室の花あちこち歩き回ってここだよ腹が減ったのか余計なものが多かったのか母が喜ぶ顔が見たくて咲いてくれないか古葉を取ったら 咲き始めた今日小株があった早くお日さま強くなれ空に祈る 咲くカランコエ投稿者: 浅葱斑(初出:2013/04/08 ...
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蔵王四季のホテル (山形県 山形市 蔵王温泉)
山形の蔵王四季のホテルに宿泊して、温泉とスキーを楽しんできました。 故郷の山 蔵王と故郷の川 最上川をこよなく愛した歌人の斎藤茂吉. 「陸奥(みちのく)を ふたわけざまに聳(そびえ)たまふ 蔵王の山の雲の中に立つ」 (みちのく、奥羽を分水嶺の剣が峰として、二つに分けるように聳えていらっしゃる神々しい蔵王の山頂の雲海の中に私は立っている) と詠んだ。 この歌碑は、蔵王連峰の最高峰 熊野岳(1841メートル)の山頂...
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明日こそは道を歩く (詩)
道は暗く黒い石畳を這う 四つん這いで這うそうしようそこから始めようこの空間は狭くそして腐っている冷蔵庫にはビア床にはバーボンの空瓶テレビで誰かが叫んでるパチンと消すと自分の何かが叫びだす明日こそは道を歩く明日こそは道を歩く明日こそは道を歩く 投稿者:Nao(初出:2009/04/24)[編集長-ひとこと] この詩はNaoさんが鬱状態から抜け出そうと必死にもがいていた時期に書かれたもの。 世の中の出来事から逃げ出...
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お話をする猫 (詩)
Photo by Asagimadara最近の猫はお話をする犬や鳥もかな耳をそばだてると 声がする言葉を知らないのは 人だけそれがつまらないのでわたしはお話をする猫を描いているいつも側にいる呼べばすぐに跳んでくるまつぼっくりが好きなやつさわたしは十代の子供になりいつも側に家族がいるこころは少女時代何代ものわたしがいていつも近くには木漏れ日があるたまに眩しくて目を閉じてしまうそんなものかな葡萄畑には背が足りなくてお願いを...
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片栗 (俳句)
片栗や 妻も昔は かにかくに投稿者: 英泉(初出:2005/04/25)...
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『山岳雪崩大全』 雪氷災害調査チーム 編
『山岳雪崩大全』 雪氷災害調査チーム 編 (山と渓谷社)雪崩発生のメカニズムとリスクマネジメント―雪崩から逃れるすべてがわかる 毎年、雪崩事故はあとを絶たず、埋没による遭難者も多数発生している。 そうした現状をふまえて、『最新雪崩学』『決定版雪崩学』の後継商品として、 雪崩に関するあらゆる点を考察、網羅した雪崩の教本。 十数年の歳月を経て、更に最新情報を取り入れ、執筆陣の幅も広げ、 視覚素材をふんだん...
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めんどくさい (詩)
めんどくさいめんどくさい常々言っている ありふれた言葉めんどくさいめんどくさいを止めてやらねばならぬやるべきやりたいに変えたくて重い手足を動かすめんどくさいこころ変わりたいこころ変わりたいめんどくさいは きっと無くなるそんな生活でありたい投稿者: 浅葱斑(初出:2013/04/22 )...
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箕輪スキー場 2015年3月 (福島県 猪苗代町)
3月にしては珍しく北日本に真冬並みの寒気が流れ込み低気圧も発生し、ここ数日は大雪・大荒れの状況でした。 これは、パウダーの予感! これは行くしかないと思い、箕輪スキー場に行ってきました。 予感は的中!圧雪バーンの上にぶ厚くパウダースノーが降り積りパウダー天国状態でした。 なんと、当日は、メンズDayだったので1日券(3000円)を購入して、9時30分から14時30分まで滑ってきました。 最高のパウダー...
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こぶしが咲いた (詩)
暖かくなった昨日までつぼみだったこぶしが咲いた梅が咲いたでもこぶしも咲いたボコッ ボコッ て感じで小さくて情緒な梅の横でこぶしが咲いたボコッ ボコッ音が聞こえる気がしてならないコブシの花ボコッ ボコッ 投稿者:Nao(初出:2008/03/19)...
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ぴちょ~~・0・~~ん (詩)
Photo by Asagimadara跳ねましたぴちょ~~・0・~~んその瞬間に跳ねました小石が弾んだ平たい小石が水をかすめてアメンボみたいに跳んで行きましたぴちょ~~・0・~~んぴちょぴちょどぶん水が 伸び上がってる投稿者: 浅葱斑(初出:2008/03/03 )...
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村 (詩)
うららかな日差しの下でみどりの畑は今日も大収穫この村の住人は看護婦さんやまたぎさんやおしゃべりする人や歌う人やみんなで畑をたがやしているのです柵の中では犬や猫やフェレット達が遊んだり走ったりうたた寝したり楽しそうですね煙突から煙が吹き出る日暮れには美味しい美味しい夕飯がみんなの帰りを待ってます全員テーブルについたらいただきまーす今夜は北海道のクリーム・シチューをどうぞ 投稿者:Nao(初出:200...
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啄木弁当 (JR盛岡駅 駅弁)
啄木弁当 パッケージ 啄木弁当 お品書き先日、またまた所用で盛岡に行き、その帰りに啄木弁当を買いました。 「盛岡駅で、最近けっこう売れてる弁当だよ」 との評判を聞き、お土産に数個買ってきました。 家に帰ってから食べましたが、これがまた最高に美味かったです。評判通りでした。 特に、岩手県産雑穀12種類入りの「とりめし」は、絶品でした。 さらに、なんと、盛岡冷麺まで付いているのです。これにはびっくりし...
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迷子 (詩)
見つけたやっと 見つけたもう 会えないだろうと思ってその姿を壁に貼った遠い日が 近くなって週毎に 段が上がる迷子になっていた 君黄色い光を放つ花と香りを放つ 桃色の春迎えに行って良かったと泣けてきた小春日和土産に松をひと枝もらった松の下から帰ってきた 君投稿者: 浅葱斑(初出:2013/04/06 )...
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盛岡 じゃじゃ麺 (岩手県 盛岡市)
白龍 分店数年ぶりに、盛岡の川徳デパートにある白龍分店の 「元祖じゃじゃ麺」 を食べてきました。 昔よりは、なんか、薄味になっていて美味かったです。 じゃじゃ麺とは、中国発祥の炸醤麺(ジャー ジアン ミエン)をルーツにしている 「味噌からめ うどん」 です。 熱々の平打ち麺に特製の肉味噌を乗せ、キュウリ、ネギなどの野菜が添えてあります。 テーブルに常備してある 酢とラー油、ショウガ、ニンニクなどで、自...
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一秒 一秒 (短歌)
一秒に 一秒足して 一秒の積み木連ねて 一生懸命投稿者:縞猫(初出:2008/06/28 )...
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菊 (詩)
Photo by Asagimadara枯れてくる先に生まれたものの順に花がらを摘むと次の花が伸びるのを待ってる摘んでしまうには切なくて摘まねば新しいものが芽を吹き出せないそれでいいのかと悩むこころ切れよ挿せよ と声がする思いきりよく 挿し芽にすると新たに伸びてくる若いいのち皆 古株から生まれてくるよ投稿者: 浅葱斑(初出:2013/03/20 )...
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遊園地大好き (詩)
暖かくなるとねどうしてだろう遊園地に行きたくなるんだロックンロールにバイキングジェットコースターはもちろんメリーゴーランドもねお弁当を食べた後は大忙しゲームコーナーで鉄砲を撃ったりモグラを叩いたりもう一度お外にでてあんなのやこんなのやいっぱいいっぱい遊んだあとは観覧車だね頬を夕日が照らしてるそろそろお家に帰る時間電車の中ではお母さんにもたれて寝たふりしよっとクークークーってね早く暖かくなあーれ ...
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デンファーレ (詩)
Photo by Asagimadara一本ずつ順番に咲き下のほうから開花していく老いてくるころ新しい時代が来るように次々と開いていくデンファーレ見上げると楽しくなるのは老いたものがいちばん鮮やか負けまいと見上げること移り変わる時代の象徴小さな蕾の初しいことよ我は落ち 地上に土になろうとも咲けよ 繋げよ命を燃やせよわたしは最後のひと花に至るまでずっとそれを見つめていたい投稿者: 浅葱斑(初出:2013/03/20 )...
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風 (詩)
吹く風は 薄緑色部屋の窓を開けたらほんのすこし未来がみえた 投稿者:夢人(初出:2009/04/29)...
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香り (詩)
Photo by Asagimadara春に咲くちいさなちいさな 野の花たくさんの花をひと抱えにして香りであなたを包みたい後ろから淡色の上着を被せていくように春の香りであなたの肩を包みこみたい投稿者: 浅葱斑(初出:2013/03/06)...