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謹賀新年
Anthony’s CAFEの読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 そして旧年中は、精神疾患で倒れた僕に対する多くの方々の励ましのお言葉をいただき本当に救われた思いでございます。 お陰様で鬱病も、すっかり全快し、毎日を楽しく過ごしております。 この場を借りて皆様にお礼を申しあげます。ありがとうございました。 さて、世間では世界恐慌の真っ只中で、我が国も世界の荒波...
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番外その2 食べるな、危険!
郵便局のゆうぱっくの「ふるさと小包」のパンフレットの一部です。 清流、四万十川の養殖ウナギらしいのですが、何故に取扱停止になったのか? 天下の郵便局の食材販売に何か重大な欠陥、あるいは誇大表現などのあってはならない間違いでも発生したのだろうか? 謎は深まるばかりである。投稿者: Nao [編集長-ひとこと] この夏、中国産のウナギを四万十川産だといって販売したというニュースが流れていたけれど、その食...
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その104 穏食
私は、昨夜は二ヶ月ぶりくらいに自炊をしました。 アサリのバター焼きとハモの照り焼き。半身は湯引きして梅肉あえ。骨はカリカリに焼いて塩のお澄ましにしてからパリパリ食べました。 入院直後は、お粥も何も食べられなくて。 子供の頃から「テレビを見たかったら、早く食べなさい」 学生の時も「早く食べて野球しようぜ。」 就職してからも「いつまで悠長に食べてるんだ。昼休みがなくなるぞ。」なんてね。 今回初め...
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その103 溶解
またしても不正が発覚した船場吉兆であるが、この件について産経新聞誌上において作家の 曾野 綾子 氏が、とてもいい論文を書かれていたので小稿にて。 今回発覚した不正は、手を付けていない残り物を使い回ししていたとの事であるが、現在の日本は何故に残り物を持ち帰り出来ないのか? と言う現実である。ヨーロッパでは(アメリカだったか)残り物を詰める容器を「ドギー・バッグ」と呼び、その名の通り飼い犬へのお土産と...
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その102 改革
橋下徹大阪府知事の改革案件について、市町村長から徹底的な反対論が相次いでいるようなので、「食べる」の観点から短稿を。 過日、個人経営のお弁当宅配業者さんに、聞くとはなしに独居老人様の食事事情について問いてみたら大阪市の病理が見えて来た。 曰く、行政の許可を得た独居老人に対しては仕出し弁当の半額を市が負担し、残りの半額を個人負担とすると言うが、その一食分の額が850円と言う。 誤解を恐れずあえて言...
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その101 障壁
私の知人の娘さんに味覚障害の児童がおられるのだが、先日、給食の場において「アレルギーではないんでしょ」と、担任教師に断罪された。 だったら、アレルギーではなかった、らどうなんだ?と、声を大にして教師に問い掛けたいので小エントリーにて。 人は誰も食事は美味しくいただきたいし、また美味しく食べる時間が一番の楽しみであろう。 ましてや小学生の児童のことである。友達や班のみんなとワイワイガヤガヤしながら...
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その101 郷土
イタドリは生で食べる以外に、煮物も出来ますので紹介します。 前回に引き続きイタドリを。 まずは採ってきたイタドリの皮をむきます。とは言え、生のままだとむきにくい事この上ないので、流しに湯沸かし器の熱湯を張ってイタドリをつけます。 すると不思議と「スー」っと気持ち良く皮がむけます。 次に酸味を抜きます。むいたイタドリに流しの中で真っ白になるほどの塩を撒きます。 正確に言えば塩漬けでしょうか。全体に塩...
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その101 郷愁
子供の頃、少し遠くの校区外まで行き、線路の上で遊ぶのが好きでした。 単線の城東貨物線(複線化されて、今春 「JRおおさか東線」 として旅客線開業された)のレールに耳を当てて「コトンコトン・コトンコトン」と近付いて来る列車の音を聞いてはワクワクしたものです。 そして、やんちゃ坊主三銃士はイタズラの準備を始めます。 なけなしのお小遣いですが、十円玉を線路の上に置きます。 次に駄菓子屋さんで買ってきた、カ...
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その100 継続
読者の皆さまの応援のおかげで、小連載の『「食べる」と言う事~美し国を取り戻す為に~』が第100回を迎えました。 これもひとえに皆さまの暖かいメッセージのお陰と、今さらながら感謝の気持ちで、いっぱいであります。 思えば、この連載を始めるにあたりAnthony編集長から 「最低でも半年は続けるように」 とのプレッシャーはあったのですが、思いもよらずの長期連載となったのは、やはり多くの応援メッセージに依るとこ...
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その99 発癌
子供の好きな食べ物としてラーメン、カレー、ハンバーグなどが挙げられるが、果たして本当にそうだろうか? て言うのも、私の姪なんかは幼児期から和食中心の食生活を送らせた為か今でも煮物が大好物であるし、知人のお子様も和食を食べてスクスクと育っておられる。 以前に何かで聞いた事があるが、子供は洋食が好きだと言うのは単なる大人の思い込みによる誤解であり、子供の頃からカロリーの少ない和食を食べていたら大人に...
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その98 食育
ここ数年来、食の安全が叫ばれ、同時に「食育」なる言葉が政治レベルや教育行政で論じられているが現実はどうだろうか。 例えば、である。沢庵一つとっても大根を軒先に吊し、水分を逃してウコンで風味付けをする。 そんな説明が出来る教師が、どれだけ存在するかはなはだ疑問である。 更に言うなら、加工食品だ。子供が大好きなソーセージやハムについて、その歴史を説明出来る教師が本当に存在するのだろうか、恐らくは存在...
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その97 配給
昨年からの「食」に対するマスコミ報道に対し、て多くの主婦の方々から「安全で安心な食べ物を」との声をあちらこちらで聞くようになった。 食品偽装や中国食品は残念ではあるが、良識を取り戻したとして良しとしたい。 しかし、まだまだ「食」に関しては問題多しで、その最たるものは学校給食であると想像する。 私の亡き母は昭和八年生まれで、大和橿原の地において戦争中の幼年時代を過ごしたと言う。 当時は学校給食など...
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その96 強奪
食糧自給率が極端に低い我が国日本であるが、その自給率を野菜の種や家畜の飼料に目を向ければ、その数字は限り無く0%に近付く事は火を見るより明らかである。他に近代農法に必要不可欠な農薬やら化学肥料の輸入などを考えると、 政府の無策が腹立たしいのを通り越して、あきれるより他無いのが残念ながら現状である。 それは隣国中国も同じ状態で、つまりアメリカが日本に輸出した利益で飼料を作り、それを中国が輸入し、本...
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その95 毒菜
「やはり」と言おうか「ついに」と言おうか、中国食品による目に見えて具体的な食害が報じられた。 先ずは、被害に遭われた方々の早期のご健康の回復をお祈りすると同時に、遅ればせながら短稿を呈したい。 今回の事案に関しては、あまりにも「謎」が多すぎるのであるが、大きな二つの謎は、被害が出てから何故に一か月以上も報告されずに放置されていたのかが一点と、もう一つは今まで散々中国食品の危険性を指摘されて来たに...
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番外その1 恥辱
私の現在の身分は商社の末端のアルバイト店員である。 先日、例の毒入り餃子の報道をテレビで観ていたら、、、。 親会社の食品部門が毒入り餃子の輸入の仲介役をやっていた(爆死!) 情けない、、、。 本当に情けない、、、。 何が哀しゅうて、我がの勤める会社の名前が朝のワイドショーや新聞の一面記事で踊らにゃならんのだ!? 読者の皆さま、ごめんなさい。 とにかく、別項で毒入り餃子について自身の考えを書か...
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その94 自然
本来、生き物は太陽と水と大地の恵みにより「食」を食(は)み、自らの活動のエネルギーとして蓄えるのが、自然の営みである。 先日、 東吉野村 で久し振りに牡丹鍋をいただいた。 自然がいっぱいの村の山を駆け巡り自然薯を掘り栗を割り、そしてサワガ二を食したであろうイノシシの肉は本当に匂いも無く、味噌だれであっさりすっきりといただける一品であった。 こちらの旅館様は又、別の機会にご紹介させていただくとして、...
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その93 病理
本格的な風邪の季節の到来である。読者の皆様には、くれぐれも体調管理の程をお願いしたい所存である。 とは言え、いくら体調管理をしているといえども、相手は空気中をフワフワとさまよい体内に入って来るウイルスである。 感染した以上は仕方がない。いかに短期間で治すかを今回の論点にしたい。 まず、インフルエンザにしろ風邪にしろ、ウイルスは冷たい空気中では動きは活発化するが非常に熱に弱いという特性を持っている...
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その92 輸入
化学調味料-味の素(L-グルタミン酸ナトリウム)は、サトウキビを原料にしていると言う。ただし、その製造課程は企業秘密らしい。 だったらこちらも想像で書かせていただこう。間違えがあるのなら今回のエントリーは削除します。 まず、人類が求めてやまない「砂糖」は当然サトウキビから出来る。そしてサトウキビを絞った後には「廃糖蜜」なる、いわゆる産業廃棄物が出る。人類はそれを蒸留しアルコール製造を成功させた。 ...
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その91 迎春
ご存じの事かと思うがテレビ番組とは企業の宣伝媒体である。 つまり、食品メーカーであるとか家電メーカーであるとか自動車メーカーであるとかが、テレビ局にお金を払って自社商品の宣伝をする。テレビ局は、もらったお金で番組を製作し、視聴者に観てもらいスポンサーの売上に貢献する。 つまり、テレビ業界の順位としては、まず大手企業ありきで消費者は二の次と言ってよいであろう。 過日、親戚が集まって新年会の宴席に着...
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その90 畸形
連日の偽装報道が絶えないが、それでは巷に溢れている「偽装していない」食品について考えてみよう。 そう、冷凍や真空パックのレトルト食品や、その他のインスタント食品である。 確かにこれらの食品は原材料表示はされている。そして食品添加物表示もされている。 が、しかし。これらの食品の原産地は一体どこであるのかという問題である。 現在の日本の食料自給率では、とてもこれらの食品をまかないきれないのは明白であ...
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その89 舶来
「船場吉兆」さんの偽装報道が、止まらない。 テレビではどう語られているのか私自身は皆無であるが、少なくとも新聞記事によれば「表示偽装」。いわゆる詐欺である。 人間にとってもっとも必要な衣食住で、全てに偽装がまかり通る世の中になってしまったか。 思えば耐震偽装やアスベスト被害、偽ブランドに、今回は「偽ブランド牛」である。 日本を代表する老舗料亭だけに残念な話だ。復帰したあかつきには、是非とも真面目な...
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その88 東北
当ブログのイメージ・キャラクター(専属メイド、看板娘)であるYoshi様より、山形からイナゴの佃煮を送っていただいた。 この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。→ Anthony's CAFE ANNEX で、* 「イナゴのっけごはん」 の画像を見るっ! *編集長・注:イナゴの佃煮を乗せたご飯の画像ですので、「虫」がダメな人は要注意。僕は、生まれつき「虫」がダメなので、丸一日...食事が取れなくなってしまいま...
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その87 復活
秋も深まり益々、食事が美味しい季節が続いてます。風の便りではすでに初雪が降ったとか。 収穫の実りを冬に向けての保存の時期です。否、作物が雪や氷に閉ざされて、飢える季節でもあるので我々の先祖はいわゆる低温貯蔵を発見したのでしょう。 食の偽装が止まらない。マスコミ諸氏はスキャンダルとして報道する一方であるが、そもそも根本理由はどこにあるのだろうか? かつて、日本人は畑を耕し野菜や米を育て生活の糧にし...
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休載のお知らせ
ごめんなさい。高熱です。今日、落とします。投稿者: Nao [編集長-ひとこと] 昨夜はNaoさんと飲んだ後、一緒に寝てたんですが、Naoさんは寝相が悪くて(というより夢遊病に近い)布団を跳ね除けていたので、2度も僕が布団を掛けなおしたんですが、ムダでした。 結局、朝起きた時にはNaoさんは薄い毛布一枚に包まっていた。 風邪をひいたんですな~。僕は未然に防ごうと努力はしたんですが、Naoさんの寝相の悪...
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その86 疑惑
江戸時代、農閑期の庶民の最大の楽しみと言えば、やはり「お伊勢参り」であろう。 日本においての観光旅行と言われるのの走りである。当時の伊勢神宮周辺は(当たり前ではあるが)宿泊施設も完備されてなく、伊勢の人々は夫婦二人で一枚の布団で寝て、残りの一枚を旅人に貸していたと言う。 つまり無償の宿泊施設どころか、自分達の生活を放り投げての歓待。同じお伊勢さんを信仰する仲間として、旅人を迎え入れていたそうだ。...
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その85 法律
お伊勢参りの名物である老舗和菓子メーカーの「赤福」さんがリークされた。 私はテレビを観ない為にマスコミで何を言われてるか知らないが、少なくとも新聞記事を読んでいる限り何が悪かったのかがサッパリ解らなかった。 為に解るまでに当該記事と「赤福」さんのお詫び広告を何度も読み返してようやく理解出来た。 かいつまんで要約すると、午前0時をまわってから商品を解凍、包装をせねばならないのに、忙しい時期に午前0...
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その84 秋味
この秋の時期に車で地方を走っていて、よく目にするのが「朝採り松茸 三本千円」だの「国産松茸 大安売り」だのと言った個人観光客向けの騙しの商法である。 これは非常に情けないと言うか何と言うか残念な気持ちでいっぱいである。 ここで私が体験した松茸の相場について考察してみよう。高額食品にして旬の食材であるので、購入時の参考にしていただければ幸いである。 まずは → 別項(「私たちは世界一幸せな島国に住んで...
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その83 未来
近頃、職場で流れるラジオ放送を聞いていて、何とも腹立たしく感じるのは子供向け人気キャラクターを全面に打ち出した「ハム」や「ソーセージ」などの発癌性物質の宝庫の商品のCM(コマーシャルメッセージ)だ。 私は最近では、まったくテレビを見ないのだが恐らくハムソーセージを製造している大手食品メーカーなんかは、どうせ放送局の冠スポンサーなのであるからラジオもテレビも似たり寄ったりだろう。 それにしてもスー...
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その82 豊米
そろそろ店先にも「新米」のラベルが貼られた米袋が並びはじめ、いよいよ本格的な食欲の秋の到来です。 また、今年の夏は猛暑でしたので、こんな年は果物も糖度を増して当り年ですので、もう少し我慢して水分と甘味がたっぷりの梨やら柿やら葡萄などの太陽の恵みを食していただきたいと、切に願います。 毎年の事ながら、たっぷりと脂ののった秋刀魚や塩鯖をおかずに茶碗に盛られたご飯を食べ尽くし、炊飯器の横で食べている母...
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その81 敗戦
先日、休みを利用して久しぶりに私の大好きな叔母に会って来た。 叔母は、さる片田舎で完全無農薬の有機栽培の農家を、伯父と共に夫婦二人で営んでいる。 そんな新鮮野菜を作り、食べているせいか二人とも元気一杯であった。 これも自然の気と共に暮らす恩恵であろうか、土と水と太陽を扱う仕事であるので、身体にエネルギーがみなぎっているのが目に見えるようだ。 と、それにしても気になるのが農家の後継者不足である。...